-
全地で宣べ伝えて教える2010 エホバの証人の年鑑
-
-
フィジー
ビリアメという若者は非常に優秀なラグビー選手で,国の代表としてプレーするのが夢でした。弟のレオネもラグビーで身を立てようと思っていましたが,特別開拓者と聖書研究を始め,二人の主人には仕えられないことを悟りました。集会にも出席するようになり,ラグビーをやめました。レオネの母親はエホバの証人で,息子のために集会用の服を買いました。しかし,レオネは兄と言い争いになった時,ビリアメに集会用の服を破られてしまいました。とてもがっかりしましたが,仕返しはしませんでした。しばらく後,レオネはスイカを収穫して市場で売り,そのお金で集会用の服と,聖書,ボールペン,蛍光ペンを買いました。また,ビリアメのためにも同じものを買いました。ビリアメは,自分がひどいことをしたにもかかわらず,弟が親切を示してくれたことに心を打たれました。新しい服を着て集会に出席し,弟を驚かせました。ビリアメは聖書研究の勧めにも応じ,二人は霊的に進歩しました。二人がバプテスマに向けて準備をしていた時,ビリアメにヨーロッパでラグビーをしないかという魅力的な話が持ち上がりました。こうした機会は多くの若者にとってあこがれであり,経済的な安定や名誉が保証されたようなものです。けれどもビリアメは目標を変えており,ラグビーではなくエホバに献身することを決意しました。ビリアメもレオネも,バプテスマを受けてから最初の6か月は補助開拓者として奉仕しました。父親のワイセアも,息子たちの良い行状を見て聖書研究を始めました。そして大きな変化を遂げ,二人の娘と共に特別一日大会でバプテスマを受けました。
-
-
全地で宣べ伝えて教える2010 エホバの証人の年鑑
-
-
[64ページの図版]
二人はエホバに仕えることを選び,ラグビーで成功する魅力的な機会を手放した
-