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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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かつてエホバの証人は聖書研究者と呼ばれていましたが,その中心的存在だった,チャールズ・T・ラッセルは,1912年に世界講演旅行の途上マニラに立ち寄り,1月14日にマニラ・グランドオペラハウスで「死者はどこにいるか」と題する講演を行ないました。出席者には文書が配布されました。
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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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[153ページの囲み記事]
初期にまかれた真理の種
チャールズ・T・ラッセルの一行は1912年にフィリピンを訪れました。ブルックリン本部の正式な代表者として訪問したのはその一行が初めてでしたが,記録によると,それより前から二人の聖書研究者がフィリピンにおり,聖書の真理を学ぶよう人々を助けていました。米国出身のルイーズ・ベルは次のように書いています。
「主人とわたしは1908年にフィリピンへ渡り,教師として働いていました。シバロムの町にはアメリカ人はわたしたちしかいませんでした。わたしたちはブルックリンに聖書のパンフレットを大量に注文しました。ニューヨークから発送されたパンフレットは,サンフランシスコへ,さらに太平洋を渡ってマニラへ送られ,そこから,島と島とを結ぶ船に載せられてシバロムに届きました。
「わたしたちは機会あるごとにそれらのパンフレットを配布し,地元の人々と話しました。時間や配布数などは記録しませんでした。人々はカトリック教徒でしたが,多くの人が喜んで耳を傾けてくれました。わたしたちは医学の訓練を行なう教師でしたが,何よりも,良いたよりを伝えることを第一にしました。
「悪路を徒歩や馬で旅しました。竹を編んだ床の上で眠ったり,一つの器から一緒に魚やご飯を食べたりしたこともあります。
「1912年にパスター・ラッセルがマニラに来られた時には,電報をお送りしました」。
ベル姉妹は,マニラ・グランドオペラハウスで行なわれた「死者はどこにいるか」と題するラッセル兄弟の講演会に出席しました。
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フィリピン2003 エホバの証人の年鑑
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[154ページの図版]
1912年,フィリピンを訪問中のチャールズ・T・ラッセルとウィリアム・ホール
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