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聖書の8番目の書 ― ルツ記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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書かれた場所: イスラエル
書き終えられた年代: 西暦前1090年ごろ
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聖書の8番目の書 ― ルツ記『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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2 ルツ記の中の出来事はいつごろ起きましたか。この書はいつごろ書かれましたか。だれによって?
2 「さて,裁き人が裁きを行なっていたころのこと……」。このような書き出しで,ルツ記はその感動的な記述を始めています。この冒頭の言葉から,この書そのものは後の時代,すなわちイスラエルの王たちの時代に書かれたことが理解できます。しかし,その書で述べられている出来事は,裁き人たちの時代のおよそ11年間のことを扱っています。筆者の名は述べられていませんが,恐らくそれはサムエルであったのではないかと考えられます。サムエルは「裁き人の書」も書いたとみなされますし,王たちの時代が始まったころの忠実な人として傑出した人物です。結びの数節は,ダビデが既に目立った地位にあったことを示しています。これらのことから,それが書かれたのは西暦前1090年ごろであった,と言えるでしょう。
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