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目ざめよ! 2011
目 11/2 13–15ページ

高齢者の安全のために

女の子がアイススケートをしていて,突然転んでしまいます。しかし,数秒後には少し恥ずかしそうに立ち上がり,また滑り始めます。年配の女性が自宅でつまずいて転び,腰の骨を折ります。手術を受け,何か月もリハビリをします。転ぶのが前よりも怖くなったので動き回るのを避け,体が弱くなっていきます。

西洋のある国では,毎年65歳以上の人の3分の1余りが転倒します。その年齢層において転倒は,けがによる死の主な原因となっています。聖書が高齢者について,「彼らはただ高いものを怖がり,その道には怖ろしいものがある」と述べているのもうなずけます。―伝道の書 12:5。

高齢になると身体的な問題が付きものですが,個人の安全や生活の質を向上させるために実際的な措置を講じることができます。例えば,道理にかなった範囲で健康と体力を保つために努力できます。また,家をもっと安全な所とするよう工夫できるでしょう。

健康と体力を保つ

年を取るにつれ,体の各部がうまく協調しなくなったり,視力や平衡感覚が悪くなったりするかもしれません。また,骨や筋肉が弱くなり,体が衰えてゆくでしょう。しかし,定期的に体を動かし,良い食習慣を保つなら,その衰えを遅らせることができます。「平衡感覚,姿勢,体力,柔軟性を向上させる運動をすることは大切です」と,理学療法士のニータは述べています。

米国厚生省の刊行物にはこう述べられています。「健康状態や身体能力にかかわりなく,高齢者は活動的であることによって多くの益が得られる。立ったり歩いたりするのが困難でも,運動することは可能であり,有益である。大抵の場合,何もしないことによる損失のほうが大きい」。a 体を動かすことは,心臓疾患,関節痛,骨粗鬆症,うつ病などの予防や改善に役立ちます。血行や消化がよくなり,よく眠れるようになり,自信や注意力が高まります。

運動に慣れていない場合,まず医師に相談するのが賢明です。また,運動中にめまいがしたり胸に痛みを感じたりしたなら,医師に診てもらいましょう。場合によっては救急車を呼んだほうがよいかもしれません。危険が潜むそうした症状を軽く考えてはなりません。加えて,年に一度,目の検査を受けることも勧められています。

食事に関しては,すぐ準備できてもビタミンやミネラルが少ないものは避けましょう。高齢者は特に,ビタミンDやカルシウムが豊富な食品を必要としています。どちらも骨量の低下を抑える効果があるからです。ですから,玄米や全粒粉,低脂肪の乳製品,新鮮な野菜や果物を含む食事を取るようにしましょう。とはいえ,食習慣を大幅に変える場合は医師に確認してください。どんなものを食べたらよいか,また特定の健康上の理由でどんな食品を避けるべきかに関して,有用な情報をもらえるかもしれません。

さらに,水分を十分に摂取するようにします。高齢者,とりわけ独り暮らしや老人ホームにいる人に多い脱水症は,転倒,意識障害,便秘,皮膚の弾力性の低下,感染症などを引き起こし,死に至ることさえあります。

家をもっと安全な所にする

ほとんどの転倒は家で起きています。しかし,実際的な予防策を幾らか講じれば,その危険をかなり減らすことができます。以下の点を読みながら,自分の家について考えてみましょう。

浴室とトイレ:

● 濡れても滑りにくい床にする。

● 浴槽内や洗い場は,滑りにくい仕上げにするか,滑り止めマットを敷く。シャワーチェアーを使用している場合,無理のない姿勢で蛇口に手が届くようにする。座ったままで楽にシャワーが使えるようにする。

● 浴室やトイレに丈夫な手すりを取り付けるとよい。手すりはしっかり固定する。便座は座りやすい高さにする。

● 常夜灯をつけておくか,懐中電灯を使う。

階段:

● 階段には物を置かない。十分に明るくし,良い状態を保つようにする。

● 可能なら両側にしっかりした手すりを付け,滑り止めを張り,照明のスイッチを上と下の両方に設ける。

● 階段の上り下りは,高齢者が脚力を保つのに役立つ。しかし,平衡感覚に問題がある場合は,一人で階段を使わないようにする。

寝室:

● ベッドや他の家具の周りに十分な空間を確保し,安全に行き来できるようにする。

● 座って着替えられるようにいすを置く。

● 寝ながらでも手の届く所に電気スタンドか懐中電灯を置いておく。

台所:

● 買ってきた食料品などを置きやすいように,調理台の上は整理整頓しておく。

● 光沢の少ない,滑りにくい床にする。

● よく使う物は,戸棚や食器棚の届きやすい位置に入れる。高すぎたり低すぎたりしないようにする。脚立や踏み台はなるべく使わないようにし,いすの上には絶対に立たない。

全般:

● トイレなど夜中に行く可能性のある場所への通り道に常夜灯を設置する。

● 夜起きて,目がしっかり覚めていない時には,杖や歩行器を使うとよい。

● いすは,キャスターの付いていない安定したもので,ひじ掛けがあり,座ったり立ったりしやすい高さのものを選ぶ。

● つまずかないように,ほつれた絨毯,めくれた床材,割れたタイルなどは修繕もしくは交換するか,取り除く。足を引っ掛けないよう,電気コード類は壁伝いに這わせる。

● マットや敷物は,つまずく原因になることもあるため,絨毯の上には敷かない。タイルやフローリングなどの床に敷く場合は,滑り止めなどを使って動かないようにする。

● 室内履きは,大きすぎるものやすり切れたものは避ける。足がしっかり覆われる,滑りにくいものが望ましい。かかとの高いサンダルなどは履かない。

● 薬によっては,呑むとめまいがしたり意識がもうろうとしたりする場合がある。そのようなことがあったら必ず医師に知らせる。薬の量や種類を変えてもらえるかもしれない。

もし家の中を変える必要があり,自分では安全に行なえないと思う場合,家族や友人,あるいは建物の管理責任者に助けてもらうのはいかがでしょうか。ぜひ先延ばしにしないようにしましょう。

他の人ができること

もし高齢の親,祖父母,友人がいるなら,危険な転倒事故を防ぐためにどんな助けを差し伸べられるでしょうか。例えば,相手に気遣いを示しつつ,前の副見出しのリストを一緒に振り返り,問題点を正す手はずを整えることができます。また,必要に応じて毎週一,二回,体に良い食事を作ってあげられるかもしれません。高齢者は定期的な運動も必要としています。あなたが出かけるついでなどに,散歩に誘えるでしょうか。信頼できる人と一緒なら外出したいと思うお年寄りは少なくありません。国によっては政府や自治体が,ホームヘルパー,理学療法や作業療法,住まいの安全対策などのサービスを提供しています。病院や市役所等で情報が得られるでしょう。

創造者である神は,自らも「日を経た方」と呼ばれており,高齢者 ― とりわけ年老いた親 ― に敬意を示すことを求めておられます。(ダニエル 7:9)「あなたの父と母を敬いなさい」とあるとおりです。(出エジプト記 20:12)さらにこうも命じておられます。「あなたは白髪の前では立ち上がるべきである。また,老人の身を思いやり,あなたの神に恐れを持たねばならない」。(レビ記 19:32)高齢者に敬意を示すことは,神に対する健全な恐れの表われです。一方,高齢者は,与えられる助けに心から感謝するなら,愛と敬意のこもった気遣いを示してもらえるでしょう。そのようなお年寄りを援助することは重荷ではなく,大きな喜びです。

[脚注]

a 「目ざめよ!」2005年5月22日号には,定期的な運動の価値が詳しく取り上げられています。

[15ページの囲み記事/図版]

非常時のための通報装置

国によっては,高齢者が転倒して起き上がれないなどの非常時に使用できる小型の通報装置があります。ボタンを押すと,だれかが駆けつける仕組みになっています。首に掛けたり手首に付けたりできるものもあります。お住まいの地域にこの種のサービスがあるなら,特に独り暮らしの場合,利用を検討できるかもしれません。

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