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ベン・ハダド聖書に対する洞察,第2巻
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2. ベン・ハダドという名のシリアの王のことが次に述べられているのは,イスラエルのアハブ王の治世(西暦前940-920年ごろ)のことでした。アハブが死ぬ5年ほど前に,「シリアの王ベン・ハダド」は,従属者と思われる32人の王の連合軍を率いてサマリアを攻撃し,同市を包囲して,アハブ王に無条件降伏を迫りました。(王一 20:1-6)アハブが国の年長者で構成される評議会を召集したところ,年長者たちは抵抗するよう王に進言しました。それでアハブは,シリア軍が同市を急襲する準備をし,ベン・ハダドと他の王たちが自分たちの建てた仮小屋で飲んで酔っていた時,神の助言に従ってシリア軍の陣営に奇襲攻撃をかけ,首尾よく彼らを敗走させました。―王一 20:7-21。
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ベン・ハダド聖書に対する洞察,第2巻
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イスラエル王国を打ち倒すことを依然として決意していたベン・ハダドは,その後,軍勢を寄せ集めてサマリアを攻め囲み,極めて深刻な大飢きんを生じさせました。(王二 6:24-29)ところが,ある日の夕方,エホバは大軍が近づいて来る音をシリア人の陣営に聞かせたので,シリア軍はエホラムがヒッタイト人とエジプト人を雇って助けてもらおうとしたのだと早合点し,装備や糧食をそっくり残したまま闇に紛れてシリアへ逃げ帰ってしまいました。―王二 7:6,7。
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