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  • サムエル記第一の目立った点
    ものみの塔 2005 | 3月15日
    • エリに代わってサムエルが裁くようになる

      (サムエル第一 1:1–7:17)

      取り入れの祭りのころ,ラマに住むハンナは喜びで我を忘れんばかりになります。a 祈りがエホバに聞き届けられ,男の子を出産したのです。ハンナは誓約を果たすため,息子サムエルを「エホバの家」での奉仕に差し出します。サムエルはエホバの家において「祭司エリの前でエホバの奉仕者」となります。(サムエル第一 1:24; 2:11)サムエルがまだ子どもだったころ,エホバはサムエルに話しかけ,エリの家に対する裁きを宣告されます。サムエルが成長するにつれ,イスラエルの民すべてはサムエルを神の預言者と認めるようになります。

      やがて,フィリスティア人がイスラエルに攻め上ってきて,契約の箱を奪い取り,エリの二人の息子を殺します。老齢のエリはその知らせを聞いた途端に死にます。エリは『四十年間イスラエルを裁きました』。(サムエル第一 4:18)フィリスティア人は,契約の箱を保持していると災難を被ることを知り,それをイスラエル人に返します。今やサムエルがイスラエルを裁くようになり,イスラエルの地には平和が訪れます。

  • サムエル記第一の目立った点
    ものみの塔 2005 | 3月15日
    • イスラエルの最初の王 ― 成功例? それとも失敗例?

      (サムエル第一 8:1–15:35)

      サムエルは生涯にわたってエホバに忠実でしたが,息子たちは敬虔な道を歩みません。イスラエルの年長者たちが人間の王を願い求めると,エホバは彼らが王を立てることを許されます。サムエルはエホバの指示に従って,麗しい人であったベニヤミン人サウルに油をそそいで王とします。サウルはアンモン人を撃ち破ることにより,王としての立場を強化します。

      サウルの勇敢な息子ヨナタンはフィリスティア人の守備隊を討ち倒します。フィリスティア人は大軍を成してイスラエルに攻め上ってきます。サウルは恐怖に駆られ,不従順にも自分で焼燔の犠牲をささげます。勇気あるヨナタンは自分の武具持ち一人だけを連れて,フィリスティア人の別の前哨部隊を攻撃します。ところが,サウルの軽はずみな誓いのために,完全な勝利には至りません。サウルは「周りの」すべての敵と「戦う」ことになります。(サムエル第一 14:47)サウルはアマレク人を撃ち破ったとき,「滅びのためにささげられた」ものを生かしておくことによってエホバに背きます。(レビ記 27:28,29)その結果,エホバはサウルを王の立場から退けられます。

  • サムエル記第一の目立った点
    ものみの塔 2005 | 3月15日
    • 羊飼いの少年が王として選ばれる

      (サムエル第一 16:1–31:13)

      サムエルは,将来の王としてユダの部族のダビデに油をそそぎます。その後まもなく,ダビデはフィリスティア人の巨人ゴリアテを石投げのたった一つの石で打ち殺します。ダビデとヨナタンは友情の絆で結ばれるようになります。サウルはダビデを戦士たちの上に立てます。イスラエルの女たちは,ダビデの多くの勝利をたたえて,「サウルは千を討ち倒し,ダビデは万を」と歌います。(サムエル第一 18:7)サウルはねたみに駆られて,ダビデを殺そうとします。ダビデはサウルに三度にわたって襲われた後,難を避けて逃亡者となります。

      ダビデは幾年かの逃亡生活の期間中,サウルの命を二度容赦します。また,美しい女性アビガイルと出会い,後に結婚します。フィリスティア人がイスラエルに攻め上ってくると,サウルはエホバに伺います。しかし,エホバはサウルを見捨てておられ,サムエルもすでに死んでいます。せっぱ詰まったサウルは霊媒に相談しますが,結局,フィリスティア人との戦いで死ぬことになると告げられます。その戦いでサウルはひどい傷を負い,息子たちは殺されます。サムエル記第一の記述は,サウルが失敗者として死を遂げたところで終わっています。ダビデは依然として身を潜めています。

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