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聖書の9番目の書 ― サムエル記第一『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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筆者: サムエル,ガド,ナタン
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聖書の9番目の書 ― サムエル記第一『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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2 サムエル記第一を書いたのはだれですか。その筆者たちはどんな資格を持っていましたか。
2 この重大な時期の神聖な記録を作る資格があったのはだれでしょうか。いみじくも,エホバは忠実なサムエルを選んで,その執筆を開始させられました。サムエルには,「神の名」という意味がありますが,彼は確かにその当時,エホバのみ名の擁護者として傑出した人でした。サムエルはその書の初めの24章を書いたと思われます。それから,その死後,ガドとナタンが執筆を続け,サウルの死に至るまでの最後の数年間の記録を完成しました。このことは歴代第一 29章29節に示唆されており,こう記されています。「王ダビデの事績は,最初のものも最後のものも,予見者サムエルの言葉,預言者ナタンの言葉,幻を見る者であるガドの言葉の中にまさしく記されている」。列王記や歴代誌とは異なって,サムエルの書にはそれ以前の記録に言及したところがほとんどないので,ダビデと同時代のサムエル,ガドおよびナタンが筆者であることが裏付けられています。これら3人の人々は皆,エホバの預言者として責任ある地位についており,その国家の威力を衰えさせた偶像崇拝に反対していました。
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