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サラ聖書に対する洞察,第1巻
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サラとその夫はゲラルに住むようになりました。前の時と同じように,アブラハムは自分の妻を妹であると言いました。それで,ゲラルの王アビメレクはサラを召し入れました。
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サラ聖書に対する洞察,第1巻
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サラは年を取っていましたが,非常に容姿の美しい女性でした。そのためアブラハムはかねてから,その旅の間,必要な場合には,アブラハムのことを自分の兄と言うようサラに頼んでいました。だれかがアブラハムを殺して,サラを奪うことのないためでした。(創 20:13)このことの結果,エジプトにいた時,サラはファラオの君たちの推奨によってファラオの家に召し入れられました。しかし神が介入されて,ファラオがサラを犯すことは未然に防がれました。その後ファラオはサラをアブラハムに返し,二人がその地を去るよう求めました。ファラオはまた,アブラハムとその持ち物が安全に護送されるよう取り計らいました。―創 12:11-20。
注目すべき点として,古代のあるパピルス文書は,武装した者たちに,魅力的な女をつかまえて,その夫を殺すことを任じたファラオについて記しています。ですから,サラのゆえに自分が殺されるかもしれないとアブラハムが懸念したのは,いわれのないことではありませんでした。アブラハムは,外国の地で妻の貞操を守ろうとする無力な試みであえて自分の命を危険に陥れるよりは,自分が一番安全とみなした道を取りました。アブラハムは夫として妻を所有する者であったことも覚えておくべきです。サラはこのようにしてエホバとアブラハムに仕えることを喜びとしました。聖書は,この行動のことでアブラハムをとがめてはいません。
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