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暴虐を推し進める運動 ― なぜ?目ざめよ! 1989 | 10月22日
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今世紀における悪魔主義の初期の創始者たちの中に,アリースタ・クローリという名の英国人がいました。クローリは,1905年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスで,「オルドー・テンプリ・オリエンティス」という名称の悪魔主義のグループを組織しました。そして間もなく,増大する一教団に認められてその指導者となりました。クローリは自著「律法の書」の中で,「汝の欲するところをなせ。これが律法のすべてである」という新しい信条を唱道しました。この哲学に基づいてクローリは,人に知られているあらゆる道徳規範や聖書の教える原則に反する行為を唱道しました。そのため,殺人,暴力,強姦,人身御供などが宗教儀式の一部になりました。
クローリは人間の犠牲についてこう書いています。「人間の犠牲はほとんどの目的に最もよくかなっており,全く罪のない,知力の優れた男児は最も満足のいく最適の犠牲である」。クローリは,自分のことを「世界一邪悪な男」と言ったことがありました。彼はある精神病院に入っていましたが,その後英国の安っぽい下宿屋でヘロイン中毒のために死んだと言われています。
しかし不幸なことに,宗教の名によって「自分のしたいようにせよ」というクローリの自由の哲学は,彼と共に死に絶えませんでした。ある著述家はこう観察しています。「アリースタ・クローリの影は[ロサンゼルス地方]に大きく現われているが,彼の行き過ぎた行ないも今日の悪魔崇拝者たちがすることに比べれば影が薄れる」。
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暴虐を推し進める運動 ― なぜ?目ざめよ! 1989 | 10月22日
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教団の宗教教義や実践の一部として「冒涜,殺人,強姦,革命,悪とされる事柄」を行なうことを望むと言ったのは,アリースタ・クローリでした。
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