-
キリスト教世界に臨むエホバからの災厄啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
-
-
21 第二のみ使いがラッパを吹くと,何が起こりますか。
21 「また,第二のみ使いがラッパを吹いた。すると,火で燃える大きな山のようなものが海に投げ込まれた。すると,海の三分の一が血になった。
-
-
キリスト教世界に臨むエホバからの災厄啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
-
-
24 海に投げ込まれた燃える山のような塊は,何を表わしていますか。
24 火で燃える大きな山のような塊が,その「海」に投げ込まれます。聖書では,山々が諸政府を象徴している場合がかなりあります。例えば,神の王国は山として描かれています。(ダニエル 2:35,44)破滅を招いたバビロンは「焼き尽くされた山」となりました。(エレミヤ 51:25)しかし,ヨハネの見る山のような塊は,なお燃えています。それが海に投げ込まれることは,政府に関する事柄が第一次世界大戦中,またその後に人類の間で,特にキリスト教世界の国々で焦眉の係争問題となったことをよく表わしています。イタリアではムッソリーニがファシズムを導入しました。ドイツはヒトラーのナチズムを奉ずる一方,他の国々は別の形態の社会主義を試みました。ロシアでは徹底的な変化が起こり,ボルシェビキ革命により最初の共産主義国家が生まれたため,キリスト教世界の宗教指導者は,かつて自分たちのとりでの一つだったところで権力と影響力を失いました。
25 政府に関する事柄は第二次世界大戦後も,どのように引き続き焦眉の係争問題となってきましたか。
25 ファシストやナチの試みは二度目の世界大戦で消滅しましたが,政府に関する事柄は依然灼熱した係争問題で,人間の海は引き続き激しく動いて,新たな革命政府を出現させてきました。1945年以後の何十年かの間に,中国大陸,ベトナム,キューバ,ニカラグアなどの多くの場所で,そのような革命政府が設けられました。ギリシャでは軍事独裁政権の試みが失敗しました。カンボジアでは根本主義者の奉ずる共産主義を目指す運動のために,200万人以上の死者が出たと伝えられています。
26 『火で燃える山』は,どのように引き続き人類の海で波を引き起こしてきましたか。
26 あの『火で燃える山』は,人類の海で波を引き起こしてゆきました。政府に関する事柄を巡る闘争は,アフリカ,南北アメリカ,アジア,および太平洋の島々でも起きたと伝えられています。その闘争の多くは,キリスト教世界の国々,もしくは同世界の宣教師が活動家として動いている国々で起きました。ローマ・カトリックの司祭は共産ゲリラに加わって戦うことさえしました。同時に,プロテスタントの福音主義グループはいわゆる共産主義者の“激しい執ような権力欲”に対抗するため中央アメリカで活動しました。しかし,人類の海のそのような動乱はどれも,平和と安全をもたらしていません。―イザヤ 25:10-12; テサロニケ第一 5:3と比較してください。
27 (イ)「海の三分の一」は,どのようにして血のようになりましたか。(ロ)『海の被造物の三分の一』はどのようにして死にましたか。「船の三分の一」はどうなりますか。
27 第二のラッパの音は,人類の中で,神の王国に服するよりも,政府に関する事柄を巡る革命紛争に関係する人々には血の罪があることを明らかにしています。
-