喫煙をやめるための十原則
1. しっかりした動機を抱く。やめたいと思う強力な理由を持つ ― 自尊心を保つため,現在および将来の自分の健康のため,自分の危険な習慣の影響が及ぶ家族のため,そして自分自身のためにも神の前でも身体的かつ道徳的に清くありたいという願いなど。
2. やめる日を定め,決定を実行する。一回で完全に断つ。そうすれば,苦痛を感じるが回復も早い。
3. 常用癖を断つための積極的な行動をとる。家に置いてあるたばこはすべてばらばらにし,水を掛ける。たばこの臭いのする衣服はみな洗濯する。心機一転し,すがすがしい気持ちになる。
4. 体からニコチンが完全に抜けてしまうまでは,たばこ臭い空気やたばこを吸う友人を避ける。博物館や図書館など,喫煙が禁じられている場所に行くようにする。
5. たばこ代を貯金し,1か月後に計算してみる。そのお金で自分が本当に必要としている物を買う。あるいは,自分と同じように禁煙の成功を喜んでくれる愛する人への贈り物を買い求める。
6. 普通ならたばこに手を伸ばすような時に,ほかの事柄に体や手を使うようにする。たばこを吸いたいという欲求がわいてきたら,ガム(ニコチンを含まないもの)をかんだり,はっか菓子を口に含むのもよい。食後には,喫煙の代わりに歯を磨く。散歩,手紙を書くこと,縫い物,庭仕事,修繕,洗車なども行なえる。
7. いらいらしたり,ストレスを感じたりしたら,ゆっくり深呼吸をする。たばこを探したりせず,水やフルーツ・ジュースを沢山飲むようにする。液体は浄化の働きをする。
8. 体力に応じた運動をする。何がふさわしいか,まず医師に相談する。体の調子がよくなれば,勇気もわいてくる。
9. 飲酒に関して節制する。飲酒をきっかけに喫煙の欲求が起きる場合があるので,酒にたばこは“付き物”となることが多い。そういう事態になりそうな社交的な交わりはしない。たばこの広告を批判的に,つまりその浅薄さや不誠実さを分析するようにして見る。二度と真に受けてはならない。
10. エホバの証人になろうと思っている人は,神に助けを求めて真剣に祈り,その祈りと一致した行動をとるようにする。奇跡が起きるのを待つのではなく,奇跡を起こすようにする。