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ソロモンの統治聖書に対する洞察,第1巻
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ソロモンの統治
ソロモン王の統治は,将来の情景をわずかながら預言的に展望させてくれます。ソロモンが王として支配した時代,イスラエルは富と栄光において頂点に達しました。ソロモンは賢明な王であると共に優れた組織者でもありました。ソロモンは,エホバのための壮麗な神殿,政府関係の種々の建物,王宮などを建てましたが,それは下の絵に描かれているとおりです。また,幾つかの行政区域を定め,それらの区域は交替で,どの季節にも変化に富んだ食物が王家に供給されるようにしました。
ソロモンの支配は真の平和と安全の時代でした。これは,「海から海に至るまで,川[ユーフラテス川]から地の果てに至るまで臣民を持つ」メシアの平和な統治を見事に予表しました。―詩 72:8。
地図: ソロモンの領土
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ソロモンの建てた神殿聖書に対する洞察,第1巻
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ソロモンの建てた神殿
ソロモンはエホバのための神殿を建てましたが,それは,イスラエルが約束の地に定住し,エホバが後にご自分のみ名を置かれた都市を所有するようになってからのことでした。その建築者はエホバご自身でした。ソロモンの父ダビデは,『霊感によるすべてのものの建築計画』を与えられていました。(代一 28:11,12)神殿を建設するために18万人以上の人が7年半働き,神殿は西暦前1027年に完成しました。(王一 5:13-16; 6:1,38)この神殿はそれ以前の幕屋と同様,エホバの霊的神殿である「真の天幕」を表わしていました。―ヘブ 8:1-5; 9:2-10,23。
図: 神殿と奥の中庭の平面図
神殿と奥の中庭の平面図。神殿の内側の様子は,この壮麗な建造物の美しさをある程度想像させます。内側の壁は杉材で作られ,ケルブ,やしの木,花の彫刻が彫り込まれ,壁と天井には金がかぶせられ,宝石がちりばめられていました
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エルサレム市(ダビデ/ソロモン)聖書に対する洞察,第1巻
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エルサレム市(ダビデ/ソロモン)
古代エルサレムは,エホバがご自身のみ名を置くために選ばれた場所でした。(代二 6:6)そこは,清い崇拝の中心地となり,またイスラエルの政庁所在地ともなりました。エルサレムから支配した王たちは「エホバの王座に」座すと言われました。―代一 29:23。
ダビデ王はエブス人からシオンの山のとりでを奪い,そこを自分の国の首都としました。ソロモンはその都市を拡張して,モリヤ山とその山腹に,壮麗な神殿ならびに政府関係のりっぱな建物群を建設して,この都市の偉観を頂点に高めました。エルサレムはエホバのみ名と密接に結び付いた都市でした。
この点は,エルサレムが聖書預言の中で際立った地位に置かれている理由を認識するのに役立ちます。エルサレムは,エホバの組織の天の部分,およびイエス・キリストの手中に置かれるメシア王国の適切な象徴となっています。
地図: ダビデ王とソロモン王の治世中のエルサレム
地図上の番号 (1)神殿 (2)大いなる中庭 (3)王座の玄関 (4)柱の玄関 (5)レバノンの森の家 (6)ソロモンの宮殿 (7)ファラオの娘の家 (8)神殿の中庭に至る階段 (9)ダビデの宮殿 (10)箱のための天幕 (11)水の門 (12)泉の門 (13)西の門 (14)羊の門 (15)検分の門 (16)馬の門
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