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ソロモン諸島1992 エホバの証人の年鑑
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ファニドゥア兄弟は振り返ってこう述べています。「政府の郵便船に乗ってムンダに到着したとき,どこにまただれのもとに泊まるのか,そしてこの新たな地域では真理に対してどのような反応があるのだろうかと考え始めました。礁湖に沿った道を少し歩くと,間もなくマライタ人のタウデ・ケナズの家の前までやって来ました。タウデは同じクワラアエ出身だったので,わたしたちを歓迎してくれることは分かっていました。しかし,ムンダにいる間その家に泊まれるかどうかは,まず土地の所有者で未亡人となった義理の母ミリアムからどんな応対を受けるかに大きく依存していました」。
ミリアムはニュージョージア島のロビアナ族の中でよく知られ,尊敬されていた人物でした。ミリアムは土地所有者として権力をふるっただけでなく,合同教会の中でも大きな影響力を持っていました。彼女の亡き夫はその宗派をこの地域に紹介することに尽力しました。以前にミリアムは見なれない訪問者を迎える夢を見ていたので,二人の開拓者がブリーフケースと聖書を手にして自分の戸口に立っているのを見たとき,自分の目を疑いました。彼女はすぐに自分の家に泊まってゆくよう招き入れ,開拓者たちをたいそう驚かせました。そのもてなしの精神は家族全体に祝福をもたらす結果になりました。開拓者たちは,そのような親切を示したすべての人,つまりミリアムとその娘エスターとエスターの夫タウデの3人と毎晩集中的に研究しました。
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ソロモン諸島1992 エホバの証人の年鑑
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タウデ兄弟は数年前に亡くなりましたが,ムンダの小さな会衆は成長を続け,歌や伝道によってエホバのお名前を常に賛美しています。
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