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過ぐる1年の際立った事柄2006 エホバの証人の年鑑
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スリランカ: この島では,海岸線の3分の2に津波が押し寄せ,広範囲に及ぶ被害が生じました。津波が襲った日曜日の午前中,兄弟たちのほとんどは会衆の集会に出席していましたが,その場所は危険地域から外れていました。10会衆が被害に遭い,1人の姉妹が家ごと波にさらわれて亡くなりました。兄弟たちはこの立派な姉妹を失って深く悲しんでいます。関心を持つ人も何人か亡くなり,多くの兄弟たちが親族を失いました。27人の家族を奪われた長老もいます。それでも,「兄弟たちは霊的に『落ち込む』ことなくこの悲惨な出来事に対処しています」と支部は報告しています。
ベテルには救援物資が集まり,ベテル家族のほとんどが救援活動に努力を集中しました。車を持つ地元の兄弟たちは,被災地域に救援物資を運びました。4日もしないうちに,すべての兄弟たちの安否が確認され,食料と衣服が配られました。ほかに必要な物がないか尋ねられた兄弟たちは,「聖書と書籍をください。わたしたちの物は流されてしまったので」と言いました。その必要はすぐに満たされました。
巡回監督のジェラード・クックは,津波が来た時にコロンボにいました。兄弟は車に乗り,野生のゾウがいるために暗くなると危険な道を7時間走って現場に向かいました。午後10時半に到着すると,自宅も浸水していた1人の地元の兄弟と共にすぐに各家族を訪ねて物資を配り,明け方まで働きました。
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過ぐる1年の際立った事柄2006 エホバの証人の年鑑
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[24ページの図版]
救援物資を扱う。スリランカ
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