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強い日ざし ― 気にしなくて大丈夫?目ざめよ! 2009 | 6月
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皮膚のダメージ
世界で,がんと診断された病気の3分の1は皮膚がんです。毎年13万人が,皮膚がんの中で最も危険な黒色腫(メラノーマ)を発症し,200万人ないし300万人が,他の皮膚がん(基底細胞がんや有棘細胞がんなど)を発症しています。年間6万6,000人が皮膚がんで命を落としている,と見られています。a
太陽光によって皮膚はどのようにダメージを受けるのでしょうか。最も一般的な急性症状は日焼け(日光皮膚炎)です。水疱が生じる,皮がむける,といった症状がすぐに現われ,数日ほど続きます。
日焼けをすると,紫外線によって皮膚の表層細胞がほとんど死んでしまい,深層もダメージを受けます。日に当たった後の皮膚の色の変化はすべてダメージの証拠です。皮膚細胞の成長や分裂をコントロールする遺伝子のDNAがダメージを受けると,がんになるおそれがあります。
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強い日ざし ― 気にしなくて大丈夫?目ざめよ! 2009 | 6月
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ですから,がんの場合,太陽光は強烈なワンツー・パンチとなります。まず,じかにDNAにダメージを与え,次いで,そのようなダメージを修復する免疫系の力をそぐのです。
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