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説得の技術目ざめよ! 1998 | 8月22日
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ワールド・ウォッチ誌(英語)はこう述べています。「極めて見事に作り上げられた広告は傑作と言える。目の覚めるような画像,きびきびしたテンポ,説得力のある言い回しを組み合わせて,人の内奥にある恐れや好みに迫るのだ。先進諸国のゴールデンアワーのテレビのコマーシャルの1分間には,かつて考え出されたどんな暗示よりも多くの暗示が詰め込まれている」。
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説得の技術目ざめよ! 1998 | 8月22日
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テレビのコマーシャルが特色としているのは,はっとするような視覚的効果です。何とかして楽しい,ドラマチックな,面白い,頭をひねらせる,あるいは感動的なものにする努力が払われています。有名人やかわいい漫画の主人公も登場させます。注意を引き付けておくために,ネコや小犬や赤ちゃんを主役にするなどして,感傷に訴えるものも少なくありません。
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説得の技術目ざめよ! 1998 | 8月22日
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消す人,飛ばす人,つまみ食いをする人
テレビのリモコンは広告に対抗する手段の一つです。消音ボタンを押して,コマーシャルの音を消す人は大勢います。番組を録画しておいて,再生する時に早送りボタンでコマーシャルを飛ばす人もいます。また,コマーシャルを見ないようにするために番組のつまみ食いをする,つまりチャンネルを次から次へと変える人もいます。この業の達人は,1回のコマーシャルの長さがどのくらいかをちゃんと知っていて,コマーシャルが終わるころに元のチャンネルに戻ります。
広告主は自社の広告を消されないようにするために,抵抗力を持つコマーシャル,見る人の関心を瞬時にとらえ,つなぎ止めておくようなコマーシャルを開発しています。しかし,派手で調子のよい広告には,その広告は覚えてもらえても,広告されている製品は覚えてもらえないという落とし穴があります。
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