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テル・アラド ― その無言の証言ものみの塔 2008 | 7月1日
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では,冒頭で述べた謎の神殿についてはどんなことが分かるでしょうか。テル・アラドの建築物で多くの憶測を生んでいるのは,ユダ王国の時代の,祭壇を有する神殿の建物群です。この神殿はエルサレムにあったソロモンの神殿よりずっと小さなものですが,多くの類似点があります。アラドの神殿はいつ,またなぜ建てられたのでしょうか。何のために用いられたのでしょうか。考古学者や歴史家たちは,推測するしかありません。
エホバはエルサレムの神殿を,年ごとの祭りを祝ったり犠牲をささげたりするための受け入れられる唯一の中心地と明確に定められました。(申命記 12:5。歴代第二 7:12)ですからアラドの神殿は神の律法に反して建設され使用されたものです。それは,多くの人が仮の祭壇や儀式に惑わされて,清い崇拝から逸脱していた時期のことだったのかもしれません。(エゼキエル 6:13)そうであったなら,まやかしの崇拝の中心地であったこの神殿は,西暦前8世紀か7世紀にヒゼキヤまたはヨシヤによる大改革でおそらく破壊されたのでしょう。―歴代第二 31:1; 34:3-5,33。
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テル・アラド ― その無言の証言ものみの塔 2008 | 7月1日
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[25ページの図版]
テル・アラドにある神殿の建物群の一部
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