-
宝物庫聖書に対する洞察,第2巻
-
-
クリスチャン・ギリシャ語聖書 イエスが地上におられた時,エルサレムの神殿のある箇所は「宝物庫」と呼ばれました。(ヨハ 8:20)それは“婦人の中庭”と呼ばれる場所にあったようです。ラビの資料によれば,ヘロデが再建したその神殿では,その中庭の壁の周辺に13の宝物庫の箱がありました。(ミシュナ,シェカリーム 2:1; 6:1,5)それらの箱はラッパに似た形をしていて,上部に小さな口があり,人々はその中に様々な寄進物や捧げ物を入れました。(マル 12:41)祭司たちは,ユダが神殿に投げ込んだ銀貨を神聖な宝物庫に入れようとしませんでした。彼らの言葉によれば,「これは血の代価だから」でした。(マタ 27:6)その神殿には,宝物庫の箱から集めたお金を収納する主要な宝物庫もあったと考えられています。
-
-
宝物庫聖書に対する洞察,第2巻
-
-
レビ人は,寄進された宝物や,分捕り物として神に聖なるものとされた宝物をつかさどるよう任命されました。(代一 26:20-28)ソロモンの建造した神殿にも宝物庫があり,そこには神殿の高価な器具はもとより,金や銀が保管されていました。―王一 7:51; 代二 5:1。
イスラエルの王制下では,それに加えて王の宝物庫もありました。(王二 20:13; 24:13; 代二 32:27,28; エレ 38:11)長年の間に,王の宝物庫の貴重品やエホバの家の宝物庫の財宝は幾度となく敵に強奪されたり,異教の諸国民を買収するために用いられたりしました。―王一 14:26; 15:18; 王二 12:18; 14:14; 16:8; 18:15; 24:13。
ダニエル 1章2節は,バビロニアの宝物庫に関して,ネブカドネザルがエホバの家の貴重な器具を「自分の神の宝物倉」に携えて行った,と述べています。
-