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聖書の53番目の書 ― テサロニケ人への第二の手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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おもに取り上げられている事柄と論議の性質から見ると,パウロはこの会衆が陥っている誤りに関連してこの会衆を直ちに正す緊急な必要を感じていたと思われます。
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聖書の53番目の書 ― テサロニケ人への第二の手紙『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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3,4 (イ)テサロニケ会衆にはどんな問題が起きていましたか。(ロ)この手紙はいつ,どこで書かれましたか。この手紙によってパウロは何を成し遂げようとしていましたか。
3 この手紙にはどのような目的がありましたか。パウロがテサロニケの人々に与えた助言から判断して,テサロニケ会衆の中には,主の臨在が目前であると主張する人々がおり,それら憶測者たちが自分の説を盛んに宣べ伝え,会衆内に少なからぬ動揺を生み出していたことが分かります。そして,そのことを理由にして,手ずから働いて自分の必要な物を備えることさえ怠っていた人たちがいたようです。(テサロニケ第二 3:11)パウロはその最初の手紙の中で主の臨在について幾度か述べましたが,それら憶測をめぐらす人々は,その手紙が朗読されるのを聞いた時,多分,性急にもパウロの言葉をゆがめて,決して意図されていない意味にこじつけたのでしょう。また,誤ってパウロの手紙とされたものが,「エホバの日が来ている」ことを示唆していると解釈されたとも考えられます。―2:1,2。
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