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研究9 ― 考古学と霊感による記録『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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17 考古学は税の質問に対するイエスの論議をどのように裏付けていますか。
17 ティベリウスの銘の刻まれているデナリ硬貨。聖書は,イエスの宣教がティベリウス・カエサルの治世中に行なわれたことをはっきりと示しています。イエスに反対する者たちの幾人かが,カエサルに人頭税を払う問題に関して質問することにより,イエスをわなに掛けようとしました。その件に関して,記録は次のように述べています。「イエスはその偽善を見破って彼らに言われた,『なぜあなた方はわたしを試すのですか。デナリをわたしに持って来て見せなさい』。彼らはそれを持って来た。するとイエスは言われた,『これはだれの像と銘刻ですか』。彼らは,『カエサルのです』と言った。そこでイエスは言われた,『カエサルのものはカエサルに,しかし神のものは神に返しなさい』。それで彼らはイエスに驚嘆するようになった」。(マルコ 12:15-17)考古学者たちは,ティベリウス・カエサルの肖像を刻んだデナリ銀貨を発見しました。それは西暦15年ごろに流通するようになったものです。これは,西暦14年に始まったティベリウスの皇帝としての統治期間と一致しており,バプテスマを施す人ヨハネの宣教活動がティベリウスの第15年すなわち西暦29年の春に始まったと述べる聖書の記録をさらに裏付けるものとなっています。―ルカ 3:1,2。
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研究9 ― 考古学と霊感による記録『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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[336ページの図版]
ティベリウスの銘の刻まれているデナリ硬貨
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