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「自分を訓練してゆきなさい」ものみの塔 2002 | 10月1日
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「古代ギリシャのオリンピア競技会」(英語)という本はこう述べています。「若者の訓練にかかわる人々は,二つの基本的な方法を用いた。一つは,最高の結果を出すために最大限の身体的努力を払うよう,教え子を励ますことを目的としたものであり,もう一つは,教え子の技術や型の向上を目指すものだった」。
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「自分を訓練してゆきなさい」ものみの塔 2002 | 10月1日
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ある学者によると,古代のトレーナーの仕事には,「個々の選手や特定の競技のために必要な練習の種類や量を判断すること」が含まれていました。
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「自分を訓練してゆきなさい」ものみの塔 2002 | 10月1日
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古代のトレーナーは,「疲労や衰弱の原因が,練習ではなく,他の心理的な理由,不機嫌,憂うつなどにある場合,それを見極めることができた。……[トレーナー]の権限は非常に広範囲に及んだため,選手の私生活まで見守り,必要と思えた場合には干渉した」と述べられています。
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「自分を訓練してゆきなさい」ものみの塔 2002 | 10月1日
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もちろん,良い成績を収めるには,良いトレーナーがいるだけでは不十分でした。運動選手自身と,その選手が厳しい訓練をどれだけ行なうかにも多くがかかっていました。訓練計画は過酷でした。訓練には厳格な禁欲や食事制限が含まれていたからです。西暦前1世紀の詩人ホラティウスによれば,競技者たちは「宿願の目標に到達」するために「女性とぶどう酒を断ち」ました。また聖書学者のF・C・クックによると,競技の参加者は「10か月間,自己抑制[と]切り詰めた食事」を強いられました。
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「自分を訓練してゆきなさい」ものみの塔 2002 | 10月1日
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『油を塗りなさい』
古代ギリシャにおける運動競技の訓練には,油をそそぐ人も携わりました。その人の役割は,運動を始めようとしている人の体に油を塗ることでした。トレーナーたちは,「訓練前に筋肉を上手にマッサージすると優れた効果があることや,長時間の訓練を終えた選手を入念に優しくマッサージすると緊張緩和や疲労回復の助けになることに気づいた」と,「古代ギリシャのオリンピア競技会」という本は述べています。
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