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    目ざめよ! 2016 | No. 3
    • 人種や背景が様々な人たち

      特集記事 | 言葉の壁を打ち破る

      古代からある壁

      現在,世界には7000もの言語があり,その多様性ゆえに旅行や貿易,教育,そして政治も複雑になることがあります。そうした状況は今も昔も変わりません。例えば,約2500年前,ペルシャのアハシュエロス(恐らく,クセルクセス1世)の治世下では,全土に,つまり「インドからエチオピアに及ぶ管轄地域,すなわち百二十七の管轄地域[に]その独自の文体とその独自の国語で書き記された」布告が伝えられました。a

      今日,そんな難しい仕事にあえて挑戦しようとする組織は,まずありません。それは政府も同じです。しかし,そうした仕事を成し遂げてきた人たちがいます。エホバの証人です。エホバの証人は,雑誌やオーディオ/ビデオコンテンツ,そして聖書をはじめとする多くの書籍を,合計750余りの言語で出版しています。そこには,80ほどの手話言語も含まれます。また,目の不自由な方のために,点字版の出版物も生産しています。

      さらに言えば,その仕事は営利目的ではありません。翻訳者も他のスタッフも,全員が無報酬で働いています。では,どうしてエホバの証人は,これほど多くの言語に翻訳しているのでしょうか。その作業はどのように行なわれていますか。

      a 聖書のエステル 8章9節をご覧ください。

  • 言葉の壁を打ち破る その舞台裏
    目ざめよ! 2016 | No. 3
    • 特集記事

      言葉の壁を打ち破る その舞台裏

      「翻訳以上に複雑な仕事はない,とも言われる」。―「ケンブリッジ 言語百科事典」(英語)。

      翻訳の元になるエホバの証人の出版物は,入念な企画と調査を経て執筆されます。その過程で,ニューヨークの世界本部にある執筆部門は,記述が事実と合致しているか,言葉の使い方が正しいか,現代的かを徹底的にチェックします。a

      執筆部門は,作成した原稿を世界中の何百もの翻訳チームに送ります。翻訳者の大半は,訳文の言語が話されている土地で生活し,仕事をしています。その言語を母語とする人がほとんどです。原稿の英語だけでなく,訳文の言語も十分に理解していることが必要だからです。

      翻訳チームの作業

      翻訳作業のプロセス

      「目ざめよ!」誌をスペイン語に翻訳するプロセスを見てみましょう

      • スペインの翻訳チームが米国の本部から英文原稿を受け取る

      • メンバー各自が原稿を入念に分析する

      • 翻訳に取りかかる前に,メンバー全員で英文原稿について話し合う

      • 翻訳チームは,訳文が自然で分かりやすいか,原文に忠実か,また文法的に正しいかをチェックする

      • 完成した原稿は,最終承認が下りた後,印刷と発送に回される

      • 世界各地の読者が聖書の実際的な知恵を母語で読み,益を得る

      翻訳の仕事は,基本的にどのように行なうのですか。

      英国で翻訳を行なっているゲラントは,こう説明しています。「チームで働いているので,協力が欠かせません。翻訳するのが難しい箇所は,一緒に解決策を探します。その際,単語だけに目を留めるのではなく,語のまとまりを考えます。どの記事でも,対象読者を意識し,英文の意味や意図について十分に検討します」。

      翻訳者としてどんな目標を持っていますか。

      「もともと自分たちの言語で書かれたと思ってもらうことです。いかにも翻訳物だ,とは思われたくありません。それで,自然な表現を使うようにしています。そうすれば,読む人は関心を失うことなく,おいしい食事を平らげるように最後まで読んでくれると思います」。

      その言語が話されている場所で生活することには,どんな利点がありますか。

      「地元の人たちと一緒に生活するのは,翻訳するうえで本当に有益です。その言語が毎日耳に飛び込んできます。それに,翻訳の際に使いたい言葉や表現が自然で理解しやすいか,心に訴えるものかどうかを,実地に調査できます。このことは,英文の正確な意味を伝えるのに役立ちます」。

      仕事はどのように進めるのですか。

      「どの仕事もチームで行ないます。まず,メンバー各自が英文を読んでその感じをつかみ,どんな構成になっているか,どんな人を対象としたものかを見極めます。『この記事は,だれに向けて書かれたのだろうか。主題と目的は何だろうか。どんなことを学べるだろうか』と考えるのです。そうすると,イメージが膨らんできます。

      「次に,意見交換をし,チームメンバーの考えをよく知るようにします。一人一人が記事を本当に理解しているでしょうか。どうすれば,原文と同じような雰囲気を出せるでしょうか。わたしたちの目標は,筆者の意図どおりの反応を,翻訳を読む人たちからも引き出すことです」。

      どのようにチームで作業するのですか。

      「一読しただけで理解できるような訳文を目指しているので,翻訳の過程で訳文を何度か声に出して読みます。

      「翻訳者が,訳をキーボードで入力します。他のメンバーも,それを自分のコンピューター画面で見ることができます。省かれたり加えられたりしている箇所がないか,チェックします。表現は自然か,綴りや文法は正確か,ということにも注意を払います。1つの節の翻訳が終わると,メンバーの1人がその節を朗読します。読みにくそうだった箇所があれば,その理由を検討します。記事の翻訳が終わったなら,1人が全体を朗読し,他の人は気づいた点をメモします。このような方法により,改善すべき問題点が明らかになります」。

      大変な仕事ですね。

      「そうなんです。一日が終わるころには,疲れてしまいます。それで,頭が冴えている午前中に記事を見直すようにしています。数週間すると,本部の執筆部門から,英語の初期原稿を最終的に調整したものが送られてくるので,新鮮な目と耳で記事を再検討し,仕上げます」。

      どんな翻訳ツールを使っていますか。

      「コンピューターは,まだ翻訳者の代わりにはなりません。でもエホバの証人はコンピューターを活用し,作業能率を高める翻訳ツールを開発してきました。その1つは,よく出てくる語やフレーズを集めた辞書です。また,チームがすでに翻訳した出版物すべてを検索し,翻訳上の問題の解決策を調べることのできるツールもあります」。

      翻訳の仕事についてどう感じていますか。

      「この仕事は,一般の人たちへのプレゼントを準備するようなものです。ですから,できるだけ魅力的なものにしたいと思っています。雑誌やウェブページの記事は,読む人の心を動かして生活を豊かにすることができます。それを考えると,本当にうれしくなります」。

      その益はずっと続く

      今,世界中の何億もの人たちが,エホバの証人の出版物を母語で読み,益を受けています。その雑誌や書籍,ビデオ,ウェブサイトjw.orgなどから得られる実際的な知恵は,聖書に基づくものです。その神聖な書物の中で明らかにされているように,エホバという名を持つ神はご自分のメッセージが「あらゆる国民・部族・国語」の人たちに伝わることを願っておられるのです。―啓示 14:6。b

      a 原稿は英語で準備されます。

      b www.pr2711.comでは,エホバの証人があなたの母語や他の幾百もの言語で出している記事や出版物,オーディオ/ビデオコンテンツをご利用いただけます。

      JW.ORG

      エホバの証人の公式ウェブサイト

      750余りの言語

      「神の言われることを聞いて,いつまでも生きつづけてください」

      エホバの証人発行の冊子

      640余りの言語

      「ものみの塔」

      エホバの証人発行の雑誌

      250余りの言語

      「目ざめよ!」

      エホバの証人発行の雑誌

      100余りの言語

      様々な言語の「目ざめよ!」誌

      「わたしは健康の問題を抱えています。医者にもかかっていますが,母語であるマダガスカル語の『目ざめよ!』からも益を得ています。この雑誌のおかげで,気持ちをコントロールできるようになりました。健康に良い食事や運動の仕方に関する記事も役立っています。c 学んだ事柄を当てはめてみたら,ずっと健康になりました」。―ラナイボアリソア,マダガスカル。

      「かかりつけの内分泌科の先生は,健康について教える際,グジャラティー語の『目ざめよ!』を使っています。ある学校で薬物とアルコールの乱用について話したところ,数週間後に生徒たちから,『目ざめよ!』誌の記事のおかげで,父親がアルコールより子どものためにお金を使うようになった,と言われたそうです」。―ジャネット,インド。

      c 本誌は特定の食餌療法や健康法を勧めるものではありません。食事や運動に関しては,各人が注意深く選択肢を検討して決定する必要があります。

      少年がjw.orgで,「ぬすむのは わるいこと」というビデオを見ている

      本誌はアンゴラに住むある母親から次のような手紙を受け取りました。「8歳の息子は鉛筆をなくしたので,数人のクラスメートから鉛筆を盗んでしまいました。でもwww.pr2711.comでポルトガル語の,『ぬすむのは わるいこと』というビデオを見た後,そのことを正直に打ち明けてくれました。息子に頼まれて一緒に学校へ行くと,息子は鉛筆を取ったことをクラスメートに謝り,なぜ返すことにしたかを話しました。担任の先生が許可してくださったので,クラス全員にビデオを見せることができ,それを見た数人の生徒が,自分も二度と盗みをしない,と言いました」。

      男性がJW Language<ランゲージ>というアプリを使っている

      言語を学ぶツール

      JW Language<ランゲージ>のアイコン

      2014年,エホバの証人はJW Language<ランゲージ>という無料のアプリをリリースしました。聖書を外国語で教える際に役立つアプリです。現在,イタリア語,インドネシア語,英語,韓国語,スペイン語,スワヒリ語,タイ語,タガログ語,中国語,ドイツ語,トルコ語,日本語,ヒンディー語,フランス語,ベンガル語,ポルトガル語,ミャンマー語,ロシア語で利用できます。詳しくはjw.orgにアクセスし,JW Languageアプリという箇所をご覧ください。

  • はじめに
    目ざめよ! 2016 | No. 3
    • ご存じでしょうか。エホバの証人は,出版物を750余りの言語で翻訳し,発行しています。

      なぜでしょうか。聖書のメッセージを「あらゆる国民・部族・国語・民」に伝えるためです。―啓示 14:6。

      「目ざめよ!」のこの号は,そうした翻訳の舞台裏を説明しています。

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