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目ざめよ! 1986
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チップに関する提案

ある国では,食事をするときやタクシーに乗るときのチップが実際に基本料金に含められています。しかし,どこの国でもそうだというわけではないので,次に,チップを払うべきかどうかに関して参考になりそうな事柄を幾つか挙げてみましょう。

オーストラリア: オーストラリアでは一定の額の賃金が支払われているため,適当な額の賃金を得るのにチップに頼らなければならないというような従業員はいません。アランは1973年からシドニーでタクシーの運転手をしていますが,チップをもらうことはめったにありません。チップをくれる人があるとすれば,それは普通海外からの旅行者です。中には料金を払って,おつりはいらないと言う人もいますが,大抵のオーストラリア人はチップを払いません。

アニスはシドニーにある会社の会計士で,よく外食します。アニスはこう述べています。『高級レストランで働くウエーターは,請求書の少なくとも10%のチップを期待します。普通のレストランでは,それが5ないし10%になります。そしてそれよりも5%多く払うと,ウエーターは大抵満足します』。管理職にある夫と共によく旅行にでかけるルーシーもそのことを認めており,さらに高級のレストランになると,10%のチップではウエーターに軽べつされ,そのようなレストランでは15%は期待されると付け加えました。

ブラジル: ブラジルではチップについての考え方はさまざまです。大都市では期待されますが,小さな都市ではそれほど当てにはされていません。「大抵のレストランは,ウエーターの分として10%のサービス料金を請求書に含めています」と,クリティバ市にあるレストランの給仕長は語り,「普通はそのほかにもチップがいただけます」と言いました。理容師やホテルの女子従業員についても同じことが言えます。その理由の一つは,ブラジルの経済状態にあります。賃金が安いので,230%という急速に進むインフレ率に付いてゆけないのです。

普通,タクシーの運転手は走行計に基づいて料金を受け取りますが,特に危険な地域を通ったり,深夜に運転したりした時は,チップをもらうことがあります。一般に,お客は良いサービスや好意的な態度に対する感謝の表現としてチップを渡します。

ドイツ: ドイツ連邦共和国では,10%から20%のサービス料金(ドイツ語で一般にトリンクゲルトと呼ばれている)が自動的に請求書に付け加えられ,それは関係者の間で分配されます。しかし,請求額を支払う時の良い作法というのは,つり銭を受け取らないことです。この種のチップは「なされたサービスに対するささやかな報い」とみなされています。残念なことに,お隣の国オーストリアでは ― ルクセンブルクに住む,旅行をよくするローエルによると ― ドイツ人は,チップをほとんど,あるいは全く置いてゆかないという評判です。

レストランで払うチップについて,マナーに関するドイツのある有名な本は,「出し惜しみをしないことです。きりのよい額のお金を払い,ウエーターが二,三㌣のおつりを返す必要がないようにしましょう」と勧めています。タクシーに乗る場合には,走行距離に3%から5%を加えた料金を渡すとよいでしょう。

ルクセンブルクでは,チップの方法は少し異なります。請求書にはサービス料金が含まれていないのが普通です。その場合は8%から10%をチップとして払うとよいでしょう。しかし,サービス料金が含まれていても,大抵5%以上のチップを付けて渡します。

イタリア: この国では,チップをやりとりする習慣はかなり盛んです。タクシーの運転手は,料金の15%にあたるチップを受け取ると喜びます。レストランでは,良いサービスに対しては5%から10%のチップが期待されます。ローマのあるレストランで働く32歳になるウエーターのピノは,「ウエーターはお客からのチップを期待しているので,もらえない時はがっかりします。それは収入が減るからというだけでなく,感謝されなかったということにもなるからです。チップを残す人々は普通感謝を表わします」。

エチオピアの国籍を持つエフレムも,ローマでウエーターをしています。「賃金が非常に安いので,チップがなければやってゆけません」と,エフレムは言います。そしてお客に対する礼儀正しい態度と迅速なサービスは,チップをもらうに値すると考えています。

日本: 日本にある国際観光振興会は,「チップを払う必要はありません」と述べ,「チップを払う必要がないので,日本は旅行者の楽園です」と言います。これは建て前としてはその通りですが,実際には税金とサービス料金が価格表に含められていたり,請求書に加えられたりしています。給料はこれらの料金から支払われます。

日本のタクシーの運転手は,家族を養ってゆけるだけの固定賃金をもらっているので,お客にチップを求めることは許されていません。それでも乗客の15%ほどは,「これは昼食代にでもしてください」と言って,チップを払います。日本のタクシーの運転手は,お客の荷物を運ぶことを自分の仕事の一部とは考えていませんが,それでも荷物を運んだ時は,乗客は大抵その余分のサービスに対してチップを渡します。

レストランではサービス料金は請求書に含まれているので,チップをもらう習慣はありません。東京近郊にある高級レストランの経営者,間氏は,日本で働くウエーターの賃金が,ほかの職種の人々の賃金と変わらないことを「目ざめよ!」誌に話してくれました。同氏によると,レストランでお客にチップを求めるのは厳に慎むべきこととされています。もしそのようなことをすれば,その店にはすぐに悪い評判が立つからです。しかし,特別の祝いのための宴会場を予約するなど,余分のサービスを求めた時に金銭的な贈り物を手渡す習慣は,チップを払う習慣に最も近いものかもしれないと,同氏は語りました。

日本の旅館もしくは宿屋に泊まる場合はどうでしょうか。チップを払うべきですか。一般的なサービスに対しては,普通はチップを払いません。しかしある旅館では,追加料金を取らずに余分のサービスをします。このような旅館に泊まる場合,お客は,心付けを渡して感謝を表わしたいという気持ちになるかもしれません。例えば大会に出席する時など,何日か宿泊する予定の時は特にそう感じるかもしれません。

日本では,サービスを受ける前にお金を渡すという興味深い習慣があります。例えば,ある宿泊客は旅館に到着するとすぐに,自分が泊まる部屋を掃除する女中さんに,お金の入った封筒をそっと渡します。それは,これから受ける世話に対する事前のお礼なのです。こうした配慮は,良いサービスを約束するものかもしれません。

ナイジェリア: ほとんどのホテルやレストラン,また同様の施設では,10%から15%のサービス料金が請求されます。ラゴスにあるホテルのウエーターとして何年か働いたことのあるジェレマイアは,「このようにして集められたお金は従業員全員に分配されます」と述べています。ジェレマイアはさらに,「チップを受け取ることは禁じられているので,チップを受け取っているところを見られた従業員は解雇されることがあります」と,はっきり言いました。チップに関してそのような制限があることを掲示している店もあります。しかし,従業員がチップを受け取ることを禁止されていないところでは,サービス料金の取り決めがある場合でも,そうした余分のチップは感謝されることをジェレマイアは忘れずに付け加えました。「そうしたチップは,お客に関心を示し,良いサービスを行なう励ましになります」と,ジェレマイアは言いました。

米国: 米国では,チップは良いサービスに対する報酬以上のものになっています。ある人々はそのようなチップによって生計を立てています。しかし,これは決まった割合のチップをただ習慣的に渡せばよいという意味ではありません。例えば,レストランの経営者アンドレアは,良いサービスに対しては「15%のチップを払うのが普通です」と述べています。レストラン評論家たちは,ウエーターが特に助けとなり親切な場合は20%のチップを渡し,お粗末なサービスには10%かそれ以下のチップでもよい,と提案しています。「ウエーターは料理のことを取り仕切っていないので,食事の質のことでウエーターを困らせないでください。ウエーターが行なうサービスに対しては,チップをお渡しください。もしウエーターのサービスがお粗末に感じられるなら,ウエーターにそう感じる理由を告げ,経営者にもそのことをお知らせください」と,ウエーターのオスカーは注意すべき点を述べています。

ニューヨーク市でのチップの事情は異なります。ほとんどのレストランでは,20%が標準です。ニューヨーク市のレストラン・マーケッティング・プラスの副会長,スージー・スタイガーは,最低の場合で15%,そしてレストランのサービスに大いに満足できた場合は20%のチップを渡すことを提案しています。またスタイガーは,人々が米国のどの地域から来たかによって,チップの額が異なることも観察しました。普通,大都市から来る人々は,小さな都市や郊外の地域から来る人々よりも多くのチップを渡します。それでニューヨーク市を訪問する時には,ニューヨーク市で広く行なわれている習慣とそれに応じたチップの額を覚えておくとよいかもしれません。

タクシーに乗る場合はどうでしょうか。「運転手は15%のチップを期待します」と,タクシーの運転手メアリーは述べています。また行楽地やホテルに宿泊する場合,夫婦ならその日数に関係なく,1泊に付き1㌦をチップとして女子従業員に渡すことを,礼儀作法に関する専門家のエリザベス・L・ポストは提案しています。

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