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ピーナッツ ― 地味でも世界の人気者目ざめよ! 2003 | 4月22日
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ところが,アメリカの農芸化学の先駆者ジョージ・ワシントン・カーバーが,1903年までにピーナッツの新しい利用法の研究に取りかかり,最終的に300以上のピーナッツ製品 ― 飲み物,化粧品,染料,医薬品,洗濯石けん,殺虫剤,印刷用インクなど ― を開発しました。またカーバーは,地力を衰えさせる綿花だけの栽培をやめてピーナッツと交互に栽培するよう地元の農家に勧めました。当時,綿花栽培はメキシコワタノミゾウムシによる壊滅的な打撃を受けていたため,多くの農家がカーバーのアドバイスに従いました。どんな結果になったでしょうか。ピーナッツ栽培は大成功し,ピーナッツは米国南部の主要な換金作物の仲間入りをしました。現在,アラバマ州ドーサンには,カーバーの記念像があります。また,アラバマ州のエンタープライズという町には,メキシコワタノミゾウムシの記念像まで建てられています。この虫が暴れ回ったおかげで農家はピーナッツを栽培する気になったからです。
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ピーナッツ ― 地味でも世界の人気者目ざめよ! 2003 | 4月22日
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米国では毎年何百万トンものピーナッツが収穫され,それは世界の総収穫高のほぼ10%に当たります。
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