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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1989
塔89 11/15 30–31ページ

暴動も良いたよりをとどめることはできない

今年2月のある日,ベネズエラでは長い間予想されていた一連の経済政策が発表されました。ミルクや小麦粉,パンといった基本的な食料品は100%以上値上がりしました。ガソリンは90%値上がりし,運賃も30%引き上げることが法律で認められました。これには国全体がぼう然とさせられました。2月27日の月曜日,人々は突然,全国的な規模で暴動を起こすという反応に出ました。

翌朝になって,破壊や強奪はエスカレートしました。方々で銃声がこだましました。若者も老人も市街で暴れ回り,戦いで荒れ果てた戦場のような破壊の跡を残しました。

その日の午後,ベネズエラの大統領は戒厳令を発令し,憲法で保障されている事柄を10日間停止する措置を取りました。午後6時から午前6時までは夜間外出禁止令が施行されました。翌日,国防相は,後に知らせがあるまで夜間外出禁止令は有効であると発表しました。軍が権威を行使し,市街を支配したり,令状なしで家屋に入ったり,人々を呼び止めて調べたりしました。ある新聞は,「3日に及ぶ動乱で200人が死亡,1,000人が負傷した」と報じました。

こうした危機の間,エホバの証人の諸会衆はどのように過ごしていたのでしょうか。兄弟たちは幾つかの助言を受けました。思慮深くあり,問題の多い地域を避け,集会の時間を夜間外出禁止令に合わせて調整し,多人数で宣べ伝えるのは避けることです。それでも,神の王国の良いたよりを宣べ伝える業は前進しました。―マタイ 24:14; 28:19,20。

あるクリスチャン婦人の未信者の夫は,妻が家を出て伝道するならその身に危険が及ぶのではないかと心配して,外出することを禁じました。この姉妹は夫にこう言いました。「あなたにはお分かりになっていませんわ。私には果たさなければならない義務があるんですもの。だから,これからはあなたと聖書を研究することにするわ」。

22年にわたるこの姉妹のエホバの証人としての経歴の中で,夫が進んで聖書を勉強する意欲を見せたのは,この時が初めてでした。ただ,その夫はこう注意しました。「よし,外出しないと約束するのならいいだろう。でも,質問してはいけない。ただ,読んで聞かせなさい」。それでも,この姉妹は夫と1時間半ほど研究しました。姉妹は目に涙を浮かべながら,「それは模範的な研究でした。真理にいる22年間に行なった研究の中で最良の研究でした」と述べました。

別の例ですが,ある正規開拓者の姉妹が自分の家の外にある歩道を掃いていると,一人の婦人が近づいて来ました。その婦人はエホバの証人が訪問してもいつも聴こうとしない人でした。この婦人は,「最近,あなたがた証人が伝道しているのを見かけなくなりました。もう伝道はやめるなんて言わないでくださいね」と言いました。

その姉妹は,暴動の間だけ家から家の伝道を中止しているのだ,と説明しました。そして次のように言いました。「でも,わたしたちが皆さんに伝道しなくなる日がいつかやって来ます。それは,この世が終わる時です。今,機会を利用して,自宅で聖書を学んでください」。

「申し込みはいつできるんですか」とその婦人はすばやく尋ねました。その時,その場で家庭聖書研究を始める取り決めが設けられました。

感謝すべきことに騒乱は収まり,国内状勢は正常に戻りつつあります。しかし,このような緊張を強いられる状況では,平穏さと安全の行き渡る新しい世が間もなく実現することを知ると慰められます。神の言葉はこう約束しています。「神の約束によってわたしたちの待ち望んでいる新しい天と新しい地があります。そこには義が宿ります」。(ペテロ第二 3:13)神が許されるかぎり,エホバの証人は王国の良いたよりを宣べ伝え続けます。

[31ページの図版]

騒乱も王国宣明者をとどめることはなかった

[クレジット]

Photograph by Publicaciones Capriles, Caracas, Venezuela.

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