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全世界の報告2006 エホバの証人の年鑑
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ベネズエラ: あるエホバの証人の家族は最近,家に新しい電話を引き,それに伴って新しい番号をもらいました。しかし,技術的な問題が原因で,人々が女性占星術師と話すために地元のテレビ局に電話をかけると,この家につながるようになりました。それで,家族はその状況を最大限に活用することにしました。「聖書から論じる」の本を用いて,かけてきた人に伝える情報や幾つかの聖句を準備したのです。母親のグラシエラは応対に熟練するようになりました。ある日,こんな電話がかかってきました。「もしもし,星の女神様ですか」。
「わたしはグラシエラですが,どちら様ですか」。
「カルメンです」。
「カルメンさん,どうして星の女神とお話しになりたいんですか。何か助けやアドバイスが必要でしょうか」。
カルメンは個人的な問題について話し始めました。グラシエラは温かい口調で,最善のアドバイスをどこから得られるかを説明し,聖句を幾つか読み,こう尋ねました。「今も将来も,確かな導きが必要なら創造者に求めるほうがよいと思われませんか」。するとカルメンは,かつてエホバの証人と聖書を勉強していたことを打ち明けました。それで,勉強を再開することが取り決められました。その後もグラシエラの家族は,助けを求める多くの人と話しました。しばしば良い証言ができ,証人たちが訪ねて来た時に話を聞くように勧めたり,地元の王国会館の場所を教えたりしました。
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全世界の報告2006 エホバの証人の年鑑
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[52ページの図版]
グラシエラ,ベネズエラ
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