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目ざめよ! 1990
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間もなく汚染はなくなる?

地球がきれいになるというのは,確かに喜ばしい見込みです。しかし,それは現実離れした話ではないでしょうか。幾つかの国は汚染に関して事態を改善するために四苦八苦しています。大気汚染が減少したのは,自動車の排気ガスの鉛含有量を規制する厳重な措置が取られたからだと言われています。一部の地域では産業公害も減少したようです。しかし,これは必ずしも厳しい規制が敷かれたからではありません。むしろ世界経済の窮迫によって産業構造が変化した結果である場合もあります。

地球 ― 自浄作用がある?

さらに,自然の浄化作用があります。例えば,フランスのニースにある医療海洋学センターのオベール博士によると,植物プランクトンは海の主要な汚染防止物質の一つです。これらの微生物は病原菌を破壊する天然の抗生物質を分泌します。しかし残念ながら,その働きも力が及ばなくなっています。イタリアではベネチアとその近くのアドリア海が藻に圧倒されています。アドリア海では汚染の結果,「藻」が繁殖し,夏には「黄色,茶色,灰色などの色をした,異臭を放つぬるぬるしたゼリー状のものになって何百キロも南方に広がり」ます。(カナダ,トロントのグローブ・アンド・メール紙)その何よりの原因は,「1,500万余の人々から出る未処理汚水,イタリアの多くの主要産業から出る廃水,……および500万頭余りのブタの厩肥などが混じった」ポー川が流れ込んでいることです。

土地の汚染についてはどうでしょうか。米国のある大手化学薬品会社がエネルギー省と共に行なった研究で明らかになったところによると,地中には地下260㍍ほどの深さの所にまで,様々なタイプのバクテリアや菌類やアメーバが存在します。「深い所にいるそれらの微生物は,帯水層[天然の地下水]を浄化しているのかもしれない」と,米国フロリダ州立大学のデービッド・ボークウェル博士は述べました。しかし博士はむしろ,遺伝子工学者たちがそれらの地中微生物に「特定の汚染物質を消化させる」ことができるようになることを願っています。

しかし現実的に見る限り,現在の状態には,地球の物理的汚染が早急になくなることを示す良い兆しは見られないと結論せざるを得ません。それでもわたしたちは,間もなく汚染がなくなることを確信できるのです。なぜでしょうか。

道徳汚染をぬぐい去る

地球が人類にとって本当にきれいな住みかとなるには,その住人が道徳的にも身体的にも清い人々でなければなりません。人間はその根底にある自己中心的な態度を克服して利他的な特質を培い,仲間の人間や動物に思いやりを示すようにならなければなりません。それは可能でしょうか。

エホバの証人は,何十年にもわたる経験から,それが可能であることを知っています。彼らは聖書の人格形成力を試してきました。そして人を変化させ,環境にも有益な影響を及ぼす力が聖書にあることに気づきました。例えば,競技場の管理者たちは,エホバの証人の大きな大会に出席する群衆の整然とした行動や清潔さを称賛します。よく耳にするのは,『証人たちが使う前よりもスタジアムがきれいになった』という感想です。

ポルトガルのリスボンにあるスポーツ施設の職員は,あるエホバの証人にこう説明しました。「皆さんのことをどう思うかと尋ねられたら,うそは言えません。エホバの証人は非常にマナーが良く,清潔で,見事に組織されている,と答えますよ。……皆さんは1か所を汚したら,99か所を掃除するんですからね」。

証人たちが物理的な清潔さによく気を配るのは,彼らの高い道徳規準と関係があります。どんな規準でしょうか。そのあらましは,書き記された神の言葉である聖書の中に述べられています。聖書は背教者たちに関して,神の道は『彼らの道より高く,神の考えは彼らの考えより高い』と述べています。(イザヤ 55:7-9)それでもわたしたちは神の道を学ぶことができます。なぜなら神ご自身が,神の律法に従って生活したいと願う人々にその律法を教えてくださるからです。神によるこの教育は,わたしたちの将来のために必要不可欠なものです。

何百万を数える今日のエホバの証人は,そうした清い道徳規準に従って生活しようと懸命に努力し,大きな益を受けています。しかし,そのために自分の習慣や生活様式を大幅に改めなければならなかった人も少なくありません。

麻薬,打ち傷,そして勝利

マリーの場合を考えてみましょう。彼女は英国のある都市の犯罪多発地域に住む13人家族の一人でした。

「私の家族はならず者一家としてよく知られていました。私も家族のみんなと同じように札付きの不良少女でした。15歳の時に流産しました。その2年後には娘を産み,独りでその子を育てる羽目になりました。私のボーイフレンドは[矯正]施設に入れられたのです。しかし彼は逃亡し,私はまた妊娠しました。それで子をおろす方法をいろいろ試み,ついに成功しましたが,危うく自分の命も落とすところでした。

「ボーイフレンドはマリファナを吸い始めました。私はまた妊娠していましたが,それでも彼は私にすごく暴力を振るうようになりました。私もマリファナを吸うようになり,売ることにも関係しました。そのころ私は売春婦たちの沢山いる家に住んでいたので彼女たちの子供の面倒をみることがよくありました。

「私がほかの男の子に関心を持つようになったとき,最初のボーイフレンドはその男の子を8回刺して二人の関係を終わらせました。そのために彼は再び逮捕されました。刑務所から釈放された後,私たちは結婚し,二人とも大いに麻薬にふけりました」。

この若い女性は,エホバの証人と出会って聖書研究を始めると,クリスチャンの集会に出席するようになり,徐々に変化し始めました。マリーは次のように説明します。

「たばこや麻薬はいけないんだということが分かるようになりました。それで,そういうものを全部やめるつもりでいることを夫に話すと,そのあと夫はマリファナたばこの煙を私の顔に吹きかけては,私を誘惑して麻薬に戻らせようとしました。私はまたも妊娠しました。その後まもなく,夫は一晩中家をあけるようになりました。

「8か月後,夫は荷物をまとめて家を出て行きました。私はこの事態を乗り越えさせてくださるようエホバに祈りました。確かにエホバは助けてくださいました。それから3か月たって,夫は戻ってきました。私は正しいことを行なう力を祈り求めました。そして結婚生活がうまくいくよう再び努力しました。しかし6か月もしないうちに,私は夫に暴力を振るわれて目の周りを14針縫うことになりました。夫が第一に愛していたのはやはり麻薬だったのです。私たちの家はその地域全体の主な麻薬補給所になりました。家には夫の“友達”がたむろし,大抵みな麻薬に酔っていました。

「私はエホバの助けを得て勇気を奮い起こし,男たちと対決しました。麻薬を吸い続けたいのなら外に出てくださいと丁寧に頼みました。夫はそれを聞くと逆上し,私を台所に呼び,私の頭を壁に打ちつけ始めました。私が子供たちのことを心配しており,子供たちに清らかで健全な雰囲気の中で成長する機会を与えたいということを,あえぎながら話すと,夫は荒々しく部屋を飛び出して,友達のいるところへ行きました。私は祈りながら待っていました。夫がまた台所に入って来たので,今度は私を殺すつもりかもしれないと思いました。

「ところが,その時から,事態はとても穏やかになりました。後に私たちは引っ越しました。麻薬中毒者たちは,訪ねて来ても,以前のように汚い言葉を使ったり,自分の不道徳な生活について話したりはしませんでした。私たちに敬意を払っているようでした」。

清い道徳と汚れのない生活を目指すマリーの態度は夫の心を動かしました。やがて夫もエホバの証人と聖書研究を始めました。マリーも夫も今では共にバプテスマを受けた証人となっており,他の人たちが聖書の知識の助けによって生活を清めることができるよう援助する業にも忙しく携わっています。マリーはこう述べています。

「夫が祈りをささげるのを聞いたり,エホバへの愛を言い表わすのを耳にしたりすると,胸が高鳴ります。夫の以前の友人たちは,夫の外見の変わり様にびっくりしています。今私たちの家族は本当に一致しています。こんなに幸せだったことはありません。私たちをこの汚れた事物の体制から引き出してくださったエホバに,私は感謝せずにはいられません」。

道徳面の汚染と闘って成功したこの例は,神の言葉に力があることを明らかにしています。そしてさらに,あらゆる種類の汚染が間もなく終わるのを期待できることも示しています。これについて聖書は何と述べているでしょうか。

きれいな地球 ― 確かな希望

聖書を注意深く研究すると,今は現体制の「終わりの日」であることが分かります。(テモテ第二 3:1-5)今の環境の状態は,そのことを証明する証拠の一つにすぎません。これはきれいな地球というわたしたちの希望に関して何を意味するのでしょうか。

それは神が人間の物事に介入される時が迫っていることを意味します。神は間もなく強力な行動を起こされ,この地球から道徳的汚染や物理的汚染をすべて一掃されます。神は「地を破滅させている者たちを破滅に至らせる」ことを,啓示の書の中で約束しておられます。―啓示 11:18。

実際,神をおいてほかには,地球をきれいで汚染のないところにする力のある方はいません。近い将来,神が行動されるとき,物事は神ご自身が「見よ! わたしはすべてのものを新しくする」と言われたとおりになります。(啓示 21:5)そしてついに,この地球は清く廉直な人々が住むのにふさわしい場所となり,人々は地の豊かさを永久に享受するのです。

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