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目ざめよ! 1998
目98 11/8 23–25ページ

木の伝統美を探求する

ニュージーランドの「目ざめよ!」通信員

材木,特にさまざまな地方原産の材木が急激に不足するようになりました。世界の多くの場所で,森林は驚くべき速度で減少しています。加工された材木の供給が乏しいため,世の中の必需品であり,かつては豊富にあった木材に法外な値段がつくようになりました。

皮肉なことに,ここニュージーランドでは,1930年代に導入されたラジアータマツの豊かな植林地はありますが,リームーその他のマキ科の針葉樹やカウリマツやブナなど,ニュージーランド原産の樹木が群生する場所はしだいに減少しています。

無垢材の永遠の魅力

これまで何千年にもわたり,人は木を加工してあらゆる種類の便利品を作ることを愛してきました。その色や独特の木目,さらにはほとんどの木が放つ香りさえ,しばしば人々にとって喜びとなりました。いろいろな便利品が何年もの間,場合によっては何世紀もの間,満足感を与えてきたのです。

ごく初期の時代から,家々では無垢材の家具が使われてきました。男性も女性もごく簡単な道具を使って才能や技量を発揮し,テーブル,鉢,スツール,たる,箱,椅子といった基本的な物を作ってきました。

現代の科学技術のおかげで,今日それらの物を作るスピードはアップしています。少し騒々しいとはいえ,のこぎり,ドリル,かんな,サンダーなどの電動工具を使えば,未加工の材木で,無垢材の家具を効率よく作ることもできます。ほとんどの国にはその国が誇る木工所があり,手ごろな値段で家具が大量に機械生産されています。

しかしそうした家具は耐久性に欠ける場合が少なくありません。その理由は,(1)無垢材の代わりに代用品(ベニヤ板,チップボード)が使われていること,あるいは(2)家具職人の技術が,ステープラーや鋲や釘を使った迅速な製造法に依存していることです。

手斧に戻る

現代の科学技術の欠陥と思える点を克服しようとして,昔ながらの木工道具である手斧の利点を生かそうとする人もいます。手斧は,「アーチ型の薄い刃が柄に対し直角に取り付けられた切断用の道具で,主に木材の形を整えるのに用いられる」と定義されています。ニュージーランドのマオリ族は,カヌーを削ったり,彫刻用の柱を作ったりするのに緑色岩(ひすい)でできた手斧を使用しました。しかし現在は,ほとんどの手斧が金属製です。

過去何世紀もの間,大工職人たちは家屋や船の建造に際して,軸組みを正しく調整し,水平にするために手斧を使用しました。厚板を足の間に挟み,手斧の湾曲した刃を使って材木の縁を波形に削ったり,表面にくぼみをつけたりして板の表面を仕上げました。

手斧の相棒 ― 引き削り刀

大工道具の素朴な魅力を増し加え,手斧の相棒として活躍するのは,なくてはならないもう一つの道具,引き削り刀(ドローナイフ)です。これは,材木の縁や表面を整えるのに用いられます。手斧も引き削り刀も刃先を鋭くしておく必要があります。

これらの道具を手に入れたら,次の段階として,適当な未加工の材料を探し出し,自分の望みの家具に作り上げてゆきます。大工職人から見ると,この段階に関しては,昔ながらの素朴な家具製造法のほうが,規格にいっそうかなった製造技術よりもずっと好都合です。

荒く挽いた材木の厚板は,乾燥していてねじれや反りがないなら,それを材料にして丈夫で美しい家具を作り上げることができます。そのような厚板は,捨てられた家具(洋服ダンス,ベッドの頭板,テーブルの天板),古い荷箱,取り壊された建物の梁,古い柵の支柱など,さまざまなところから手に入れることができるでしょう。

再生材 ― さらに寿命が延びる

古くなった材木は,キクイムシに食われたり腐ったりしていなければ,専門家の手によって温かさや美しさを取り戻すことができます。

傷や釘穴やへこみは,再生材を使った家具に独特の趣を添える場合があります。自然なままの状態にしておくか,色付けして磨き上げれば,手作りの工芸品は,よくできた長持ちするものとして,満足や喜びをもたらしてくれるでしょう。

土を耕す園芸家や粘土を練る陶芸家,さらには自然の繊維を紡ぐ紡績工と同じように,大工職人も,手斧や引き削り刀を使って材木の形を整えるのが非常に報いの多い仕事であることを知っています。確かに骨の折れる仕事です。実際,現代的な方法よりはるかに時間もかかります。しかし,その労苦が満足をもたらすことを知り,何年も手作りの家具が受け取る人の役に立つことを知ると,昔から人々が感じてきた木工の喜びが得られます。

技術的な提案

手斧は,すべての材木にとって理想的な道具というわけではありません。熱帯の硬材の繊維は,たいてい手斧の刃に逆らいます。一般に,軟らかい材木であれば,手斧のほうがうまくゆきます。節を問題にする必要はありません。丸のみ(円くなっているたがね)を使って彫り取る,あるいはくりぬくことができます。そうすれば,下準備の段階にある木材の表面に独特の趣を添えることができます。

木の芯から切り出した厚板は,たいてい非常に良い色をしています。そのような板で作られた家具には,ほとんど色を塗る必要がありません。しかし,もし無地の木に深みのある色をつけたり,何かの特徴を出したいなら,あなたの好みに合ったさまざまな種類の塗料があります。

この過程においても,お金をかける必要はありません。明るい色の材木や色の淡い材木に自動車のグリースを塗ってみたところ,手作りの工芸品が驚くほど引き立つことに気づいた人もいます。

作品の仕上げに,何種類かあるポリウレタンやラッカーを家具に吹き付けたり,刷毛で塗ったりできるでしょう。下地塗料を塗るのではなく,材木に栄養を与えてもっと自然な仕上がりにするには,次の割合で調合した艶出しオイルを木に塗ることができます。酢5,テレピン油4,精製されていない亜麻仁油2,変性アルコール1の割合です。その調合物の中に蜜蝋を幾らか溶かし込み,これを数日間,木に浸透させます。

満足をもたらす職人芸

自分の手で独特の形に丹念に作り上げた無垢材の家具は,家の中の好きな場所に置けば,どれほど地味なものであっても,常に魅力あるものとなるでしょう。世界各地の大邸宅でも小さな家でも,時には何世紀も前の家具職人の手になる,魅惑的な数々の実例を見ることができます。それらは確かに,職人の技と勤勉さと根気強さの証しです。それらの職人たちは,大切に守られて実用的な価値や美しさを生み出す家具を製造したことで,満足と喜びを味わいました。それらは住まいを飾り,その住まいに個性を幾らか添えるものとなっています。

プラスチックや成形された樹脂の製品でますますあふれかえるようになった現代でも,わたしたちの創造者からの贈り物である木は,今なお多くの有益な目的を果たしています。見過ごせないのは,未加工の材木を提供することです。熱心な職人はそうした材木に触発されて,それを美しい木製の家具に作り上げたくなるのです。

[23ページの写真]

リームー

クスノキの一種

オーク

節のあるラジアータマツ

ニスを塗った松

グリースを塗った松

濃い色の塗料を塗った松

[24ページの写真]

手斧と

引き削り刀を使う

[25ページの写真]

手作りの食器棚

コーナー用の棚

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