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強い信仰を持って困難を忍耐した人たちアーカイブから
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兄弟たちに必要なものを届ける
エホバの組織は,ヨーロッパの兄弟たちを助けるため,すぐに動きだしました。世界本部のネイサン・ノアとミルトン・ヘンシェルが,兄弟たちの状況を知るために現地を訪れました。1945年の11月から12月にかけて,兄弟たちはイギリス,スイス,フランス,ベルギー,オランダ,デンマーク,スウェーデン,フィンランド,ノルウェーを回りました。ノア兄弟はこう報告しています。「私たちはヨーロッパ中に残る戦争の爪痕を目の当たりにしました」。
フィンランドのヘルシンキで講演をしているネイサン・ノア,1945年12月21日
その訪問の際,ノア兄弟はドイツに入国する許可を得ることができませんでした。でも,当時ドイツの支部事務所を監督していたエーリヒ・フロストが,国外でノア兄弟と会うことができました。b その時のことについて,エーリヒはこう報告しています。「ノア兄弟は具体的なアドバイスをくれました。また,食料や衣服を送ると約束してくれました。間もなく,外国の兄弟たちからの大量の救援物資がドイツに届きました。兄弟たちは,小麦粉,油,オートミールなどの食料品や,スーツ,下着,靴などの衣類を大きな箱に詰めてたくさん送ってくれました」。それらの物資を受け取った兄弟姉妹は,感謝の涙を抑えることができませんでした。ある報告によると,「この救援は一度限りで終わったわけではありません。物資の供給が2年半にわたって続けられました」。c
ヨーロッパに送るために寄付された衣類を整理している,アメリカの兄弟姉妹
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強い信仰を持って困難を忍耐した人たちアーカイブから
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c 第2次世界大戦後の救援奉仕について詳しくは,「一番良いものを贈った人たち」という記事と,「神の王国は支配している!」の本の211,218,219ページにある囲みをご覧ください。
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