• 研究2 ― 時と聖書
    『聖書全体は神の霊感を受けたもので，有益です』

    • 20 太陰年は太陽年に対応できるよう，どのように調整されましたか。太陰太陽年とは何ですか。

      20 太陰太陽年。キリストの時代に至るまで，大抵の国民は時を計るために太陰年を用い，太陽年と大体一致させるよう，1年の長さを調節する様々な方法を使用していました。12太陰月で成る普通の太陰年は354日で，その各月は新月の現われ方によって29日もしくは30日になります。ですから，太陰年は365 1/4日の真太陽年よりも約11日と4分の1日短くなります。ヘブライ人は太陰年に従いました。彼らがその1年をどのように調整して太陽年や季節と合致させたかは聖書では説明されていませんが，必要に応じて余分の月，つまりうるう月を加えたに違いありません。このうるう月の取り決めはその後，西暦前5世紀に体系化され，今日ではメトン周期として知られるようになりました。こうして，19年ごとにうるう月が7回加えられることになり，ユダヤ暦では第12の月であるアダルの後に加えられ，それは「ベアダル」つまり「第二アダル」と呼ばれました。太陰暦がこのようにして太陽暦と合致するよう調整された場合，12ないし13か月で成るその年は太陰太陽年と呼ばれます。