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  • 旧ユーゴスラビアの国々
    2009 エホバの証人の年鑑
    • ドイツで一致のうちに集まる

      ユーゴスラビアの兄弟たちは他の共産主義国の兄弟ほど孤立していたわけではありません。とはいえ,人数は少なく,愛に満ちた世界的な兄弟関係をぜひとも体験したいと思っていました。ですから,1969年に「地に平和」国際大会が開かれると聞いた時,出席のため外国に行く許可を政府に求めました。許可が与えられた時,兄弟たちは大喜びしました。

      大会は,ドイツのニュルンベルクにある大きなスタジアムで開かれました。そこはヒトラーが数十年前,エホバの証人を根絶すると脅し,軍事パレードを行なった場所です。プログラムは多くの言語で提供されました。ユーゴスラビアからの代表者は,スタジアムの近くの,林に囲まれたスポーツ広場で,自分たちの言語でプログラムが提供されることを知り,胸を躍らせました。その広場の真ん中に大きなステージが置かれ,広場の一方の側に座る人々はセルボ-クロアチア語で,もう一方の側ではスロベニア語で話を聞くことができたのです。その8日間のプログラムによって,兄弟たちは知識と信仰を大いに深めました。

      ユーゴスラビア各地から代表者がドイツに行くため,列車やバスが手配されました。クロアチアからドイツに行った兄弟は,こう語っています。「各国の兄弟姉妹と会えることがとても楽しみで,大会を宣伝するサインを客車の窓に目立つように掲げました」。

      兄弟たちは,世界本部のネイサン・ノアとフレデリック・フランズと実際に会って話すことができ,大いに喜びました。ある代表者は当時を振り返ってこう述べています。「二人が私たちの言語のセクションに来て歓迎の言葉をかけてくれた時は,興奮を抑えることができませんでした」。ユーゴスラビアの兄弟たちは,出席するために多くの犠牲を払いましたが,受けた祝福はそれを補って余りあるものでした。セルビアから来たミロシヤ・シミッチはこう語ります。「大会の旅費は2か月分の給料に相当しました。10日間の休みを取るのは容易ではなく,解雇されるおそれもありましたが,出席することを心に決めていました。言葉にできないほどすばらしい大会でした。40年ほどたった今も,その時の喜びを思い出すと,涙があふれます」。兄弟たちは,ユーゴスラビア全土の仲間の証人たちと一つになり,国際的な兄弟関係による一致を経験して強められ,その後の難しい業を果たすための備えができて帰国しました。

  • 旧ユーゴスラビアの国々
    2009 エホバの証人の年鑑
    • [184,185ページの図版]

      背景: ドイツのニュルンベルクで開かれた「地に平和」国際大会,1969年。左: ユーゴスラビアからの大会列車。右: ネイサン・ノア

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