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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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王国会館の建設はエホバに賛美をもたらす
近年,エホバの証人の統治体は,資金の限られた国々における王国会館の建設を援助するために特別の努力を払ってきました。コンゴの兄弟たちは王国会館を切実に必要としていたので,この進展は歓迎すべきものでした。一例として,キンシャサには298の会衆がありましたが,王国会館らしい王国会館は20もありませんでした。国中で幾百もの王国会館が必要でした。1999年4月,キンシャサで王国会館建設計画が実施され,後にコンゴの他の州にも広がりました。2003年の初めまでに,コンゴ共和国とコンゴ民主共和国で合計175ほどの王国会館が完成しました。
1950年代から真理に接してきたある男性は,自分の敷地の向かい側で王国会館が建てられるのを見て非常に感銘を受け,こう言いました。「これまでエホバの証人について真剣に考えたことは全くありませんでした。でも今では,証人たちの努力の成果を見ることができます。弟の家の隣には王国会館が建ち,今度はわたしの敷地の真向かいにも建てられました。どこに行っても証人たちはわたしの後をついて来るようですね」。この男性は,キリストの死の記念式と新しい王国会館の献堂式の招待に応じ,今では集会に定期的に出席しています。
マテテの三つの会衆は,1994年に購入した老朽化した建物で集会を開いていました。建物を修理する費用がなかったので,6年間もそのような状態でした。道を隔てた向かい側には大きな教会があり,そこの牧師は教会が建てられたとき,エホバの証人はもうすぐいなくなるだろうと言いました。近所の人たちも,りっぱな集会場を持っていない兄弟たちのことをあざ笑いました。会衆が新しい王国会館の建設に備えてれんがを造り始めた時でさえ,近所には相変わらずあざ笑う人たちがいました。しかしそれらの人たちは,でき上がった建物に目をみはり,この地区で一番りっぱな建物を持っているのはエホバの証人だと言うようになりました。近所のある女性は,証人たちと決して口をきこうとしませんでしたが,兄弟たちの成し遂げた事柄に感銘を受け,建設現場にやって来て,証人たちが次回家に来たら必ず話を聴くと約束しました。
別の建設現場でのことですが,建設奉仕者のために食事を準備していた姉妹にある女性が近づいて,「教会を建てていらっしゃるのですか」と尋ねました。
「王国会館を建てているんです」と,姉妹は答えました。
するとその女性はこう言いました。「この建物はきっと皆さんのようになるのでしょうね。皆さんはいつもきちんとしていて清潔です。皆さんの教会もそうなると思います」。
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コンゴ民主共和国(旧ザイール)2004 エホバの証人の年鑑
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[252,253ページの図版]
(1)キンシャサのベテル施設
(2-4)最近建設された王国会館
(5)王国会館の建設を援助する兄弟
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