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あなたはだれを友にしますかわたしたちに対する神の言葉 ― エレミヤを通して
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3 ゼデキヤはエレミヤが何と言ってくれることを期待していましたか。エレミヤはどう応じましたか。
3 エルサレムの滅びの前,ゼデキヤ王は何度もエレミヤに相談しました。自国の将来について,安心できるような答えを聞きたいと願っていたからです。神の介入によってユダが敵の手から救出される,という答えを期待していたのです。ゼデキヤはエレミヤに使者を送り,こう嘆願します。「どうか,わたしたちのためにエホバに伺ってもらいたい。バビロンの王ネブカドレザルがわたしたちに戦いをしかけているからである。恐らく,エホバはわたしたちにそのすべてのくすしい業にしたがって行なってくださるであろう。そうすれば,[ネブカドレザル]はわたしたちから退くであろう」。(エレ 21:2)王は,バビロンに降伏するようにという神の指示に従うことを望みませんでした。ある学者はゼデキヤを,「安心感を得たくて医師の所に繰り返し行くものの,処方された薬をのみたがらない患者」になぞらえています。エレミヤはどうしましたか。ゼデキヤの望むようなことを言えば,王の好意を得られたでしょう。しかしエレミヤは,音信を曲げて楽に生きようとはしませんでした。なぜでしょうか。エホバから,エルサレムが陥落することをふれ告げるようにと命じられていたからです。―エレミヤ 32:1-5を読む。
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あなたはだれを友にしますかわたしたちに対する神の言葉 ― エレミヤを通して
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エレミヤは,ゼデキヤとの接触を完全に避けることはできませんでした。ゼデキヤは,神の助言に従おうとしなかったとはいえ,依然として王だったからです。それでもエレミヤは,ゼデキヤの間違った考えに迎合したり,機嫌を取ったりはしませんでした。王の望みに応じれば多くの贈り物や特典が与えられたでしょう。しかし,ゼデキヤと親しくなるようにとの圧力や誘惑に屈しませんでした。なぜですか。エホバから指示された姿勢を崩すつもりは全くなかったからです。
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