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言論の自由の歴史的発展目ざめよ! 1996 | 7月22日
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米国最高裁判所の判事であったオリバー・ウェンデル・ホームズ2世は,数々の判決において,言論の自由に関する自らの信条を述べました。彼は言論の自由の規準について,次のように述べています。「憲法の中で他のいかなるものにもまして愛着を抱かねばならない原則があるとすれば,それは思想の自由 ― 我々と同じ意見を持つ人たちにとっての思想の自由ではなく,我々が嫌悪する思想の自由 ― にかかわる原則である」― 米国対シュウィマー,1928年。
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言論の自由 ― 悪用されているか目ざめよ! 1996 | 7月22日
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言論の自由の規制に反対する人で,最高裁判所判事のオリバー・ウェンデル・ホームズ2世に異議を唱える人はほとんどいないでしょう。同判事は50年以上も前,言論の自由に関する有名な歴史的判決の中で次のように書いています。「最も厳密な意味で言論の自由を守ることは,劇場で偽って火事だと叫び,パニックを引き起こす者を守ることではない」。そうした行為の引き起こす結果は目に見えています。では,この言葉に同意する人が同じ判決の続きの部分をほとんど,あるいは全く評価せず,それを無視して自分勝手な行動を取るのは何と無分別なことでしょう。「どんな場合でも争点となるのは,用いられている言葉が,米国連邦議会が阻止する権限を持つ,実質のある悪行を生じさせる明白かつ現在の危険を引き起こすような状況で使われ,かつまたそうした危険を引き起こす性質のものかどうか,ということである」とホームズは述べています。
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