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過ぐる1年の際立った事柄2001 エホバの証人の年鑑
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よく知られているとおり,コソボに住むアルバニア人とセルビア人の間の長年にわたる緊迫した関係は,1999年に国際的干渉を招く結果になりました。非常に大勢の人々が安全を求めて近隣の国々へ逃げました。多くの人が帰って来た後,アルバニアから,また後にはオーストリアから,証人たちがコソボの兄弟たちを訪問しました。状況はどのようなものだったでしょうか。どこもかしこも荒れ果てていました。冬の間,電気や水や灯油がひどく不足していました。集会場所の温度はとても低い場合が多かったのですが,集会は中止されませんでした。兄弟姉妹たちはろうそくの明かりを頼りに注解や話を行ないました。とても寒くて,エホバへの賛美を歌うときに息が白く見えたほどです。証人たちの家が2軒破壊されましたが,アルバニアとイタリアから兄弟姉妹たちが来て,建て直すのを助けたため,良い証言になりました。周囲に民族的な憎しみがたぎっているので,伝道者たちが宣教を行なうときには細心の注意が必要です。しかし証人たちは,市場,郵便局,街路,また家の近所で,機会をとらえては熱心に証言しています。
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過ぐる1年の際立った事柄2001 エホバの証人の年鑑
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[14ページの図版]
集会のためガレージに集まった,喜びにあふれるコソボの証人たち
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