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早い時期に真理を求めた人たち2017 エホバの証人の年鑑
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エホバは祈りに答える
1962年にアントニーナ・グダゼ姉妹はシベリアからジョージアに移動しました。未信者の夫が自分の国に帰ることにしたからです。もともとシベリア生まれのアントニーナは,そこに流刑にされていた証人たちを通して真理に接しました。アントニーナは東ジョージアのハシュリで生活を始めましたが,信仰の仲間を見いだすことはできませんでした。
グダゼ家,1960年代
アントニーナはエホバがどのように祈りに答えてくださったかについてこう振り返っています。「ある日シベリアの母から小さな荷物が送られてきました。中には幾つかの聖書文書が上手に隠されていたんです。続く6年の間,そのようにして霊的な食物を受け取ることができました。わたしは荷物が届くたびに,エホバの霊的な導き,励まし,気遣いに感謝しました」。
それでも,アントニーナは独りぼっちでした。こう述べています。「わたしは兄弟姉妹に会わせてくださいとエホバに祈り続けていました。ある日,わたしが働いている店に2人の女性が入ってきました。そしてわたしに尋ねます。『あなた,アントニーナ?』 その優しい笑顔から,仲間の姉妹であるとすぐに分かりました。わたしたちは抱き合って涙を流しました」。
2人の姉妹のうちひとりはバレンチナ・ミミノシビリでした。アントニーナはとても興奮しました。西ジョージアで集会が開かれていることを知ったのです。集会場所は家から300㌔以上離れていましたが,それでも彼女は月に1度出席しました。
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