-
予測どおり『破壊の道具』に目ざめよ! 2007 | 10月
-
-
その後,18世紀後半に熱気球と水素気球が登場しました。ウォルポールは,そのような気球がすぐに「人類に破壊をもたらす道具」となるのではないかと危惧します。不安は的中し,1794年の末にはフランス軍の将軍たちが水素気球を用いて敵陣を上空から偵察し,自軍の動きを指揮するようになります。気球は,1860年代のアメリカ南北戦争や1870年代の普仏戦争でも使用されます。そして,20世紀の二つの世界大戦では,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツが偵察用に気球を多用しました。
第二次世界大戦では殺傷用の兵器ともなりました。日本軍が,爆弾を搭載した9,000個の無人気球をアメリカに向けて飛ばしたのです。そのうちの280個以上が北アメリカに到達しました。
-
-
予測どおり『破壊の道具』に目ざめよ! 2007 | 10月
-
-
1. 爆弾を搭載した無人気球
2. 防空気球
[クレジット]
Library of Congress, Prints & Photographs Division, FSA/OWI Collection, LC-USE6-D-004722
-