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サモア2009 エホバの証人の年鑑
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キリストが地上にいた時よりも1,000年ほど前,サモア諸島に最初に定住したのはラピタ人と考えられています。a 勇敢な探検家,また熟達した航海者でもあったこれら最初期のポリネシア人は,東南アジアから太平洋地域に移り住んだようです。潮風や海流に乗って,帆を張った大きな双胴型カヌーで,それ以前のどんな人々よりも広い海域を航海しました。そして,南太平洋の真ん中で小さな群島を発見し,サモアと名づけました。
以後何世紀もの間に,その子孫はまず東を目指して太平洋のタヒチに行きました。そこから北のハワイ,南西のニュージーランド,南東のイースター島へと広がってゆきました。今日,この広大な三角形に含まれる海域は,「多くの島」という意味のポリネシアと呼ばれ,そこに住む人々がポリネシア人です。そのようなわけで,サモアは“ポリネシアのゆりかご”と言われているのです。
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サモア2009 エホバの証人の年鑑
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a ラピタという名は,これらの人々が作った独特の土器が最初に発見された,ニューカレドニアの遺跡の名称にちなんだものです。
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