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  • 悲しい現実
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • 女性の子供時代の写真。ピアノを練習している時の写真。花束を受け取った時の写真。結婚式の写真。夫と息子が一緒に写っている写真。年老いた夫と写っている写真。ピアノを弾いている時の写真。独りの写真。

      悲しい現実

      あなたは尊敬するミュージシャンのドキュメンタリー映画を見ています。映画は主人公の女性の幼少期から始まります。少女は音楽を学び始め,練習の日々を過ごします。その後コンサートで演奏を重ね,世界を股に掛けるようになり,ついに名声を手にします。しかし,全盛期の映像が流れたところで映画は終わります。女性は亡くなったのです。

      これはある人の生涯を記録した映画です。物語の主人公となる人は,ミュージシャンや科学者,スポーツ選手,著名人などさまざまでも,内容は基本的に同じです。主人公は多くの偉業を成し遂げてきたかもしれませんが,「老化や死というつらい現実がなければ,もっと活躍できたのに」と思いませんか。

      残念なことに,私たちもいずれは同じ結末を迎えます。(伝道 9:5)人はどうあがいても,老化と死から逃げることはできません。突然の事故や重い病気が原因で命を落とすこともあります。聖書は,私たちが「少しの間だけ現れて消える」朝霧のようだと述べています。(ヤコブ 4:14)

      ある人たちは,人生は不安定で目的がなく,「食べたり飲んだりしましょう。明日には死ぬから」と考えています。(コリント第一 15:32)でも,このように生きている人は,実際には死という現実から目を背けていないでしょうか。人はつらい出来事を経験すると,ふと「人生はこれだけなのか」と疑問に思うかもしれません。その答えはどこにあるのでしょうか。

      科学に期待する人はたくさんいます。科学や医療が進歩して人間の寿命は延びましたし,さらに延ばそうと研究している科学者もいます。その取り組みが成功したとしても,次の質問の答えが出るわけではありません。「人が年老いて死ぬのはなぜか。死という敵に打ち勝てる日は来るのだろうか」。続く記事ではこうした点を取り上げます。そして,「人生はこれだけなのか」という問いに答えます。

  • 長寿を求めて
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • 科学者たちが研究室で働いている。

      遺伝子操作により,人間の寿命は延びてきたか。

      長寿を求めて

      「神は全てを適切な時に美しくした。神は人に,永遠を思う心さえ与えた」。伝道 3:11

      古代の賢王ソロモンのこの言葉は,人の願いをよく表しています。人生ははかなく,死を避けることはできません。だからこそ,人は長く生きたいと強く願ってきたのかもしれません。人間が長寿を求めてきたことを示す歴史や伝説はたくさんあります。

      シュメール人の王ギルガメシュについて考えましょう。この人物にはいろんな伝説があります。例えば,ギルガメシュ叙事詩では,ギルガメシュは死から逃れる方法を求めて危険な旅に出ますが,その試みは失敗します。

      実験室にいる中世の錬金術師

      実験室にいる中世の錬金術師

      西暦前4世紀の中国では,錬金術師たちが,命を延ばせる霊薬を作り出そうとしました。少量の水銀とヒ素を含んだ霊薬を発案しましたが,幾人かの皇帝はそれを飲んで命を落としたようです。中世ヨーロッパでは,錬金術師たちが金の腐食しにくい性質に注目し,体内で金を消化できれば長生きできると考えました。

      今日では,生物学者や遺伝学者が老化の原因を解明しようとしています。昔の人たちが「不老不死の霊薬」を求めたように,今でも人は老化と死がなくなることを願っています。では,研究から何が分かってきましたか。

      「神は人に,永遠を思う心さえ与えた」。伝道 3:11

      老化の原因を探る現代の取り組み

      研究者たちは人間の細胞を調べ,老化と死の原因を説明するために300以上の理論を生み出してきました。近年,分子生物学者が遺伝子とタンパク質を操作して,実験動物や人間の細胞の老化を遅らせることに成功しました。こうした進展を受け,ある裕福な人たちは死について解明する研究に投資しています。では,研究者はどんな取り組みをしていますか。

      老化を遅らせる。ある生物学者たちによれば,老化現象の鍵を握っているのは染色体の末端部分つまりテロメアです。テロメアは細胞分裂時に,細胞内の遺伝情報を守ります。しかし分裂のたびにテロメアは短くなります。細胞は次第に分裂しなくなり,老化が始まります。

      2009年にノーベル賞を受賞したエリザベス・ブラックバーンと研究チームは,テロメアの減少と細胞の老化を遅らせる酵素を発見しました。しかし,彼女たちはテロメアが「寿命を延ばすものではなく,人の命は今よりも長くはならない」ことを認めています。

      細胞の初期化(リプログラミング)は老化を抑える別の取り組みです。古くなって複製できなくなった細胞は,免疫細胞に誤った信号を送り,炎症や慢性的な痛み,病気などを引き起こすことがあります。近年,フランスの科学者たちは,100歳以上の人も含む年配者から細胞を採取し,それを初期化しました。研究チームのリーダー,ジャンマルク・ルメートル博士は細胞の「老化を逆転させることは可能」だと発表しました。

      科学は人間の寿命を延ばせるか

      アンチエイジング医学によって人間の寿命はさらに延ばせるという見解に,全ての科学者が同意しているわけではありません。確かに19世紀以降,人間の寿命は着実に延びてきました。しかし,それは主に,衛生面の向上や感染症対策の成功,抗生物質とワクチン開発によってもたらされた成果です。ある遺伝学者たちは,人間生来の寿命はこれ以上延びないと考えています。

      3500年ほど前,聖書筆者のモーセはこう言いました。「私たちの寿命は70年,丈夫な人でも80年です。人生は悩みと悲しみであふれています。瞬く間に過ぎ,私たちはいなくなってしまいます」。(詩編 90:10)人間がどんなに努力しても,寿命はモーセの時代からほとんど変わっていません。

      一方,アカウニやアイスランドガイといった生物は200年以上生きますし,ジャイアントセコイアなどの樹木は何千年も生き続けます。人間の寿命とこうした動植物の寿命を比べると,こう感じるかもしれません。「人生は七,八十年で終わりなのだろうか」。

  • 人はいつまでも生きるように造られた!
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • 森の中を歩き,自然を見て楽しんでいる人々

      人はいつまでも生きるように造られた!

      いつまでも幸せな生活がしたいと願うのは自然なことです。ずっと健康で楽しい毎日を送れたら,本当に素晴らしいと思いませんか。家族ともっと一緒に過ごせますし,世界中を旅行できます。いろんな技能を身に付け,見識を深め,興味のあることを心行くまで突き詰められるでしょう。

      そうした願いは現実離れしていますか。そんなことはありません! 神は人間に永遠を願う心を与えたと聖書は述べています。(伝道 3:11)また,「神は愛」である,ともあります。(ヨハネ第一 4:8)いつまでも生きたいという願いを人間に与えたのに,その願いをかなえないとしたら,神は愛情深いと言えますか。

      誰も死と隣り合わせの状況になりたいとは思いません。実際,死は「敵」であると聖書は述べています。(コリント第一 15:26)この敵は,遅かれ早かれ,全ての人に襲い掛かります。大抵の人は死について考えたがらず,考えるのは怖いという人もいます。では,死という敵に打ち勝てないのでしょうか。

      希望を与える証拠

      聖書の創世記によると,神は人間が地上でいつまでも生き続けることを考えていました。つまり,人間が死ぬことは神の考えではありませんでした。そのことを知って驚きますか。エホバaは地球を造り,人間が幸せな生活を送るために必要なもの全てを備えました。それから最初の人間アダムを造り,エデンの園つまり楽園に住ませました。「その後,神は造った全てのものを見た。それは非常に良かった」とあります。(創世 1:26,31)

      アダムは完全な人として造られました。(申命 32:4)アダムの妻エバも欠陥がなく,心身共に完全でした。エホバは2人にこう言いました。「子を生み,増えて,地上全体に広がり,地球を管理しなさい。また,海の魚,空を飛ぶ生き物,地上を動くあらゆる生き物を治めなさい」。(創世 1:28)

      2人の子孫が地上全体に広がるには時間が必要でした。エバの子孫が次の世代を生み,家族を増やし続けるなら,神の目的通り地球全体に人が住むようになったはずです。(イザヤ 45:18)もしアダムとエバが孫の代までしか生きられないとしたら,エホバはそのような見込みを与えたりはしなかったでしょう。

      動物たちを治める役割についても考えましょう。アダムは動物に名前を付けるよう指示されましたが,それには時間がかかったはずです。(創世 2:19)また,動物の習性や世話の方法について学ぶにはもっと多くの時間が必要だったでしょう。

      ですから,地上全体に広がって動物を治めるという指示は,最初の夫婦がいつまでも生きるように造られたことを示しています。実際,アダムは非常に長く生きました。

      神は人間が地上の楽園でずっと生き続けることを考えていた。

      非常に長生きした人たち

      アダム

      アダム,930歳

      メトセラ

      メトセラ,969歳

      ノア

      ノア,950歳

      現代の人

      現代,70-80歳

      聖書は,現代の私たちよりもはるかに長生きした人たちがいたと述べています。例えば,「アダムは930年の生涯を送[った]」とあります。900歳以上生きた人はほかにもいます! セツ,エノシュ,ケナン,ヤレド,メトセラ,ノアの6人です。皆,ノアの時代の洪水前に生きていました。洪水が起きたのはノアが600歳の時でした。(創世 5:5-27; 7:6; 9:29)それほど長生きできたのはなぜでしょうか。

      当時の人たちが長生きできたのは,人間が完全に近い状態だったからだと思われます。とはいえ,完全さは長く生きることとどんな関係がありますか。どうすれば死に打ち勝てるでしょうか。それらの答えを知るために,まずは人が年老いて死ぬ理由を考えましょう。

      a エホバとは,聖書に出てくる神の名前です。

  • 人が年老いて死ぬのはなぜか
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • アダムが禁じられた木の実を食べている。年を取ったアダム。アダムの墓の前に立つ人々。

      人が年老いて死ぬのはなぜか

      人間が死ぬことは神の考えではありませんでした。人類の最初の両親アダムとエバは心身共に完全な人として造られました。2人は今の時代までずっと生きているはずでした。それは,エデンの園の1本の木についてエホバが語った事柄から明らかです。

      神はアダムにこう言いました。「[その木の実]を食べた日にあなたは必ず死ぬ」。(創世 2:17)もしアダムが年老いて死んでいく存在であったなら,神はこのように言わなかったはずです。アダムは,その木の実を食べない限り死ぬことはないと知っていました。

      人間が死ぬことは神の考えではなかった。

      アダムとエバはその木の実を食べなくても生きていけました。実のなる木々がほかにもたくさんあったからです。(創世 2:9)1本の木の実を食べないことで,2人は命を与えた方への従順と,自分たちの生き方を導いてほしいという願いを示せました。

      なぜアダムとエバは死んだのか

      私たちにも影響を及ぼしたある出来事を調べましょう。悪魔サタンは蛇を使って悪意のあるうそをつきました。聖書にこうあります。「さて,エホバ神が造った野生動物の中で蛇が最も用心深かった。蛇が女に言った。『あなたたちは庭園の全ての木の実を食べてはならない,と神が言ったのは本当ですか』」。(創世 3:1)

      エバはこう答えます。「私たちは庭園の木の実を食べてよいのです。でも,庭園の真ん中にある木の実について,神は,『食べてはならない。触れてもならない。食べたり触れたりするなら死ぬ』と言いました」。蛇は女にこう言います。「あなたたちは決して死にません。その木の実を食べた日に,目が開かれ,あなたたちが神のようになって善悪を知るようになることを神は知っているのです」。こうしてサタンは,エホバがアダムとエバに良いものを与えないうそつきだと言いました。(創世 3:2-5)

      エバは聞いた事を信じました。木を眺めて,魅力的で美しい木だと思い,手を伸ばして実を食べ始めました。聖書はこう続けています。「その後,一緒にいた時に夫にも渡した。夫もそれを食べ始めた」。(創世 3:6)

      神はアダムに言った。「それを食べた日にあなたは必ず死ぬ」。創世 2:17

      神は大切な子供たちがあえて逆らったのを見て,どれほど悲しんだでしょう。その後アダムにこう言いました。「あなたは……やがて地面に戻る。そこから取られたからだ。あなたは土なので土に戻る」。(創世 3:17-19)その結果,「アダムは930年の生涯を送り,死んだ」のです。(創世 5:5)アダムは天に昇ったのでも,目に見えない世界に行ったのでもありません。アダムは地面の土から造られたので存在するようになりました。死ぬと,再び地面に戻りました。存在しなくなったのです。本当に悲惨です!

      完全さを失った人類

      アダムとエバは神に逆らったため,完全さと永遠に生きる見込みを失いました。2人は不完全になって罪を負い,体が衰えるようになりました。しかし,これは2人だけの問題ではありませんでした。全ての子孫に罪を負わせたのです。ローマ 5章12節にはこうあります。「1人の人[アダム]によって人類に罪が入り,罪によって死が入り,こうして,全ての人が罪人になったために,死が全ての人に広がった」。

      聖書は罪と死のことを「全ての人々を包んでいる覆いと,全ての国を覆っている織物」と呼んでいます。(イザヤ 25:7)この覆いは,人類全体を覆っている有害な霧のようです。誰も逃げることはできません。「アダムのゆえに全ての人が死んで」いきます。(コリント第一 15:22)使徒パウロはこう問い掛けました。「こうして死につつある体から,誰が私を救ってくれるでしょうか」。実際,救える人はいるのでしょうか。(ローマ 7:24)

  • 死という敵に打ち勝つ どのように?
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • イエス。2人の犯罪者の間で苦しみの杭に掛けられたイエス。

      死という敵に打ち勝つ どのように?

      人間の最初の両親アダムとエバが神に逆らい,人類は罪と死を受け継ぎましたが,人間に対する神の目的は変わっていません。神は聖書の中で繰り返しこう述べています。

      • 「正しい人は地上に住み続け,そこで永遠に暮らす」。詩編 37:29

      • 「神は死を永久にのみ込む。主権者である主エホバは全ての顔から涙を拭う」。イザヤ 25:8

      • 「最後の敵である死が除き去られます」。コリント第一 15:26

      • 「もはや死はなくなり,悲しみも嘆きも苦痛もなくなります」。啓示 21:4

      神はどうやって死を「のみ込」んで「除き去」るのでしょうか。確かに「正しい人は……永遠に暮らす」とありますが,「常に善を行って罪を犯さない正しい人は,地上に一人もいない」ともあります。(伝道 7:20)では,神は自分の基準を下げて,不完全で罪を受け継いだ人間でも永遠に生きられるようにするのですか。それは考えられません!「神は偽ることができません」と聖書にある通りです。(テトス 1:2)人間を造る時に持っていた愛ある目的を実現させるため,神は何をしてくださいますか。

      「神は死を永久にのみ込む」。イザヤ 25:8

      死に打ち勝つために贖いを支払う

      エホバ神は人類を死から救うために愛ある解決策を講じました。贖いを支払うことです。贖いとは,損害を賠償するため,または公正の条件を満たすために支払われる同等の代価です。全ての人間は罪人で,死の宣告を受けているので,聖書は率直にこう述べています。「誰一人として兄弟を買い戻すことはできない。彼のための贖いを神に差し出すことはできない。(人の命を買い戻す代価は非常に高く,とても支払えない。)」(詩編 49:7,8)

      不完全な人間は死んでも,自分の罪の代償しか支払えません。自分を不完全さから買い戻すことも,他人の罪の代償を支払って死から買い戻すこともできません。(ローマ 6:7)完全で罪のない人が,自分の罪のためではなく,私たちの罪のために命を差し出す必要がありました。(ヘブライ 10:1-4)

      神は物事を導き,自分の子イエスを天から地上に遣わし,完全で罪のない人間として生まれるようにしました。(ペテロ第一 2:22)イエスは「多くの人と引き換える贖いとして自分の命を与えるために来た」と言いました。(マルコ 10:45)私たちを罪と死から解放して命を与えるために,イエスは亡くなりました。(ヨハネ 3:16)

      死に打ち勝つのはいつか

      聖書の預言通り,今は「困難で危機的な時」であり,私たちが悪い体制の「終わりの時代」に生活していることは明らかです。(テモテ第二 3:1)この体制は「神を敬わない人々の処罰と滅びの日」に終わります。(ペテロ第二 3:3,7)しかし,神を愛する人たちはこの滅びを生き残り,「永遠の命」を与えられます。(マタイ 25:46)

      さまざまな年齢や人種の人たち

      イエスは「多くの人と引き換える贖いとして自分の命を与えるために来た」。マルコ 10:45

      ほかの幾百万の人々は,復活した時に永遠に生きる機会を持つことになります。イエスはナインという町を訪れた際,死んだ人を復活させました。イエスは一人息子を亡くしたやもめを「かわいそうに思い」,その息子を生き返らせたのです。(ルカ 7:11-15)また,使徒パウロはこう言いました。「私は……希望を持っております。神が正しい人も正しくない人も復活させてくださるという希望です」。この確かな希望は,神が人類を愛していることをはっきりと示しています。(使徒 24:15)

      幾十億の人々は永遠に生きることを楽しみにできます。聖書はこう述べています。「正しい人は地上に住み続け,そこで永遠に暮らす」。(詩編 37:29)それが実現する時,パウロが2000年ほど前に記した,心が沸き立つ次の言葉を経験するでしょう。「死よ,さあ,勝利してみなさい。死よ,さあ,とげで刺してみなさい」。(コリント第一 15:55)人類の恐ろしい敵である死は打ち負かされるのです!

  • 今の人生だけではない!
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • 前の写真に出てきた科学者が聖書を読んでいる。

      今の人生だけではない!

      今日の人々の生き方は,神の目的に沿ってはいません。地上に住む人々は本来,全てを造った方を認めて導きを受け入れ,その方の愛情深い性格に倣うはずでした。人々は喜んで助け合い,家族を養い,新しい事柄を学び,地球全体を楽園に変えることになっていました。

      神は地上での生活を本来あるべき状態に変えてくださる

      • 「神は地上の全ての場所で戦いを終わらせる」。詩編 46:9

      • 「定めの時が来ました。それは……地を損なっている人々が滅ぼされる時です」。啓示 11:18

      • 「『私は病気だ』と言う住民はいなくなる」。イザヤ 33:24

      • 「私が選んだ者たちは働く喜びを存分に味わう」。イザヤ 65:22

      こうした預言はどのように実現しますか。神は自分の子イエスを,天から地上を治める完全な政府の王に選びました。聖書はその政府を神の王国と呼んでいます。(ダニエル 2:44)こうあります。「神は……王座を彼[イエス]に与え,彼は王として……治めます」。(ルカ 1:32,33)

      イエスは地上にいた時に多くの奇跡を行いました。イエスは将来王として治める時,私たちが今よりもさらに良い生活を送れるようにしてくれます。

      イエスが行った奇跡は人類に希望を与える

      • イエスはあらゆる病気を治した。将来,世界中の病気をなくす。マタイ 9:35

      • イエスは荒れ狂う波を静め,人々を自然災害から守る力があることを示した。マルコ 4:36-39

      • イエスは何千人もの人に食事をさせた。将来,人々の生活に必要な物を与える。マルコ 6:41-44

      • イエスは結婚式で水をぶどう酒に変えた。将来,人々が生活を楽しめるように助ける。ヨハネ 2:7-11

      どうすれば,神を愛する人たちに約束されている生活を送れますか。ある“道”を歩むことです。聖書はそれが「命に至る……道」であり,「それを見つける人は少ない」と述べています。(マタイ 7:14)

      命に至る道を見つける

      命に至る道とは? 神はこう語っています。「私エホバは,あなたの神である。あなたのためになる生き方を教え,あなたを導いて正しい道を歩ませる」。(イザヤ 48:17)この道を歩むなら,より良い生き方ができます。

      イエスはこう言いました。「私は道であり,真理であり,命です」。(ヨハネ 14:6)イエスが教えた真理を受け入れ,イエスと同じように生きるなら,神を知り,自分のためになる生き方ができます。

      どうすれば命に至る道が見つかるか。宗教はたくさんありますが,イエスは次の警告を与えました。「私に向かって『主よ,主よ』と言う人全員が天の王国に入るのではなく,天にいる私の父の望むことを行う人だけが入ります」。(マタイ 7:21)また,「その人たちは実によって見分けられます」とも言いました。(マタイ 7:16)聖書を学ぶなら,正しい宗教と間違った宗教を見分けることができます。(ヨハネ 17:17)

      命に至る道を歩むにはどうすればいいか。命を与えた方について知る必要があります。その方は誰ですか。どのような方で,名前は何ですか。いま何をしていますか。私たちに何を望んでいるでしょうか。a

      単に働き,食べ,遊び,家族を養うことだけが人生ではありません。命を与えてくださったエホバのことを知って親しくなれますし,エホバの望むことを行うなら,エホバへの愛を示せます。イエスはこう言いました。「永遠の命を得るには,唯一の真の神であるあなた……のことを知る必要があります」。(ヨハネ 17:3)

      神は聖書を通して「あなたのためになる生き方」を教えてくださる。イザヤ 48:17

      最初の一歩を踏み出す

      唯一の真の神に喜ばれるには,変化が必要かもしれません。それが難しく思えても,命へと続く道に一歩踏み出してみれば,明るい将来が見えてきます。エホバの証人は,あなたのご都合の良い時間に,お好きな場所で無料の聖書レッスンを行い,神についてのさまざまな疑問に答えます。ウェブサイトwww.pr2711.comで申し込むこともできます。

      a 「ものみの塔」2019年 No. 1をご覧ください。

  • 今も充実した日々を送る
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • 前の写真に出てきた科学者が妻と一緒に料理を作っている。

      今も充実した日々を送る

      将来あなたも,病気や老齢,死といった苦しみのない人生を楽しむことができます! とはいえ,今はまだ,つらいことや問題を避けて通れません。では,今も充実した日々を送るにはどうすればいいでしょうか。聖書のアドバイスを当てはめれば,今でも幸せで満足のいく毎日を過ごせます。実際に生じる問題を幾つか取り上げ,聖書がどのように役立つかを考えましょう。

      満足することを学ぶ

      聖書のアドバイス: 「お金を愛するような生き方をせず,今あるもので満足しましょう」。ヘブライ 13:5

      今の世の中では,いわゆる必需品が次から次へと出てきます。しかし聖書は「今あるもので満足」できると述べています。どうすればそうできますか。

      「お金を愛すること」を避ける。健康,家族や友人との関係,モラルや品格を犠牲にしてまで「お金を愛する」人たちがいます。(テモテ第一 6:10)何と高い代償でしょう! たとえ富を追い求めても,結局は「満足しない」のです。(伝道 5:10)

      物より人の方が大切。確かに,物があると生活は便利になります。しかし,物は愛情や感謝を示せません。そうできるのは人だけです。「真の友」を持つことで,今の生活に満足できます。(格言 17:17)

      聖書のアドバイスを当てはめれば,今でも充実した毎日を過ごせる。

      病気に対処する

      聖書のアドバイス: 「喜びにあふれた心は良い薬」。格言 17:22

      喜びは「良い薬」のように,病気に対処するのに役立ちます。では,体調が優れないとき,どうすれば喜びを見つけられますか。

      感謝の心を持つ。問題のことばかり考えていると,「どの日も」悪く思えます。(格言 15:15)でも,聖書は「感謝を表しましょう」と勧めています。(コロサイ 3:15)ささやかなことにも感謝できます。きれいな夕焼け,心地よいそよ風,家族の笑顔などは,私たちの生活に彩りを添えてくれます。

      人の役に立つ。体調が悪いときでも,「受けるより与える方が幸福」です。(使徒 20:35)自分のしたことで周りに感謝されると,幸せな気持ちになり,体調の問題は忘れられます。人のためになることをすれば,自分のためにもなります。

      夫婦の絆を強める

      聖書のアドバイス: 「より重要なことを見極め[る]」。フィリピ 1:10

      夫婦が一緒に時間を過ごさないと,互いへの愛情が薄れていってしまいます。それで,夫婦の時間を大切にしましょう。それは生活のより重要な事柄です。

      一緒に何かをする。それぞれが自分の好きなことをするだけでなく,一緒に何かをするのはいかがですか。「1人よりも2人がよい」と聖書は述べています。(伝道 4:9)2人で食事の準備をしたり,運動したり,お茶をしたり,趣味を楽しんだりすることができます。

      愛情を伝える。聖書は夫と妻に愛や敬意を示し合うよう勧めています。(エフェソス 5:28,33)温かくほほ笑んだり,優しくハグしたり,ささやかなプレゼントをあげたりするだけでも,夫婦の仲はいっそう良くなります。もちろん,性的な親密さは夫婦間に限られるべきです。(ヘブライ 13:4)

      「ようやく人生の目的を見つけました!」

      宮本涼子の語った経験

      生活は苦しいものでした。夫は酒に溺れ,仕事をしても長続きせず,4人の子供の父親としての責任を放棄していました。私は,働いても働いても先の見えない人生に日の当たる時は来るのだろうかと考える日々でした。「これは運命なのか,苦労や試練は前世の罪滅ぼしなのか」と考えるようになりました。

      そんな時,1人のエホバの証人の女性が訪問してくださり,穏やかな笑顔で神の王国や永遠の命について熱心に話してくれました。そして聖書レッスンを勧めてくれました。少しずつですが,神の存在や神の知恵,公正,愛といった特質を感じることができるようになりました。また,人が死んだらどうなるのか,そして自分が経験している難儀や苦労は,前世の因縁ではないことも理解できました。

      何よりも神を意識して生活することが真に価値ある生き方だと実感しています。真理を知り,大きな励みと開放感,爽やかさを味わっています。ようやく人生の目的を見つけました!

  • 亡くなった人にどんな希望がありますか
    ものみの塔(一般用)2019 | No. 3
    • 亡くなった人にどんな希望がありますか

      前の写真に出てきた科学者が,冒頭の記事に出てきた年配の夫婦の写真を見ている。

      死は誰にでも訪れます。死は全ての終わりなのでしょうか。亡くなった人は完全に忘れ去られますか。希望はあるのでしょうか。

      聖書はこう述べています

      亡くなった人が忘れ去られることはない

      「記念の墓の中にいる人が皆……出てくる時が来る」。ヨハネ 5:28,29

      神は亡くなった人たちを記憶していて,将来生き返らせてくださいます。

      地上で復活がある

      「神が正しい人も正しくない人も復活させてくださる」。使徒 24:15

      幾十億もの人々が復活し,平和が行き渡る世界でいつまでも生きるという希望を与えられます。

      復活に希望を持てる

      「神は星の数を数える。全ての星を名で呼ぶ」。詩編 147:4

      全ての星を名前で呼べる神は,復活させる人たちについても正確に記憶できます。

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