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ささげられたもの,奉納されたもの聖書に対する洞察,第1巻
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神聖な禁令が最初に表明されたのは律法の宣言の中においてでした。出エジプト記 22章20節は次のように述べています。「ただひとりエホバ以外の神に犠牲をささげる者は滅びのためにささげられる[ハーラムの一語形]」。この定めは,シッテムで行なわれた偶像礼拝のために国民のうちの約2万4,000人が死んだ場合のように,イスラエル人自身に対しても偏ぱなく適用されました。(民 25:1-9)滅びのためにささげられたものを所有すれば,その所有者もそのような禁令の対象になりました。ですから,神はカナンの諸国民の宗教的な像に関連してイスラエル人に次のように警告されました。「あなたは,自分の家の中に忌むべきもの[像]を携え入れて,そのものと同じく滅びのためにささげられたもの[ヘーレム]となってはならない。それをあくまでも忌み嫌い,全くいとい憎むべきである。それは滅びのためにささげられたものだからである」― 申 7:25,26。
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ささげられたもの,奉納されたもの聖書に対する洞察,第1巻
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ヨルダン川の西ではエリコが滅びのためにささげられた最初の都市となり,神殿で使用するための金属の品物以外は何も残されませんでした。ラハブとその家族はラハブの信仰のゆえにこの禁令からの免除を認められました。禁令を守らないなら国民全体が滅びのためにささげられる結果になるとのヨシュアの強い警告にもかかわらず,アカンは禁じられた品物の幾らかを取り,こうして自らを「滅びのためにささげられたもの」としました。国民全体はアカンの死によってのみ,同じ禁令の下に置かれるのを免れました。―ヨシュ 6:17-19; 7:10-15,24-26。
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