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エフド,I聖書に対する洞察,第1巻
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イスラエル人がエホバに助けを呼び求めるようになった時,エホバはエフドという「救い手」を起こされました。やがてイスラエル人はエフドの手によってエグロンに貢ぎ物を送りました。エフドは自分のためにもろ刃の剣を作りましたが,「その長さは一キュビト[ヘ語,ゴーメド]」でした。実際のところ,この場合の長さの単位については不明な点があります。それは約38㌢の短キュビトであったと考える人もいます。エフドは左利きの人,つまり字義的には「右手の閉ざされた(阻害された)人」でした。しかし,これはエフドが肢体不自由者であったという意味ではありません。ヘブライ語のそのような言い回しがベニヤミン部族の700人の戦士たちに関連しても用いられているからです。その人々が身体的な欠陥を持っていたとは考えられません。彼らは「左利き」だったのであり,明らかに両手が使えました。(裁 3:15,16,脚注; 20:16。代一 12:2と比較。)聖書はエフドが両手利きであったとは特に述べていませんが,その可能性はあります。とはいえ,左利きであったために,エフドはその剣を自分の衣の下,右の股に帯びました。
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