-
カルメル聖書に対する洞察,第1巻
-
-
歴史の点から見ると,カルメル山は預言者エリヤとエリシャの活動の主要な舞台でした。(第1巻,950ページの写真)450人の預言者によって代表されるバアルと,エリヤによって代表されるまことの神エホバとの間の試験に立ち会うよう,エリヤがアハブ王に人々を集めさせたのはこの場所でした。(王一 18:19-39)その試験の後,エリヤは偽預言者たちをキションの奔流の谷に連れて行かせ,そこで彼らを打ち殺しましたが,そのキションの奔流はカルメルの東側の山ろくに沿って流れ,最後にアコ湾に注いでいます。(王一 18:40)カルメルの頂から,エリヤは3年半の干ばつが終わるのを祈り求めました。また彼の従者は,そのあとに生じた激しい雨あらしの前触れとなった小さな雲をそこから見ました。(王一 18:42-45; ヤコ 5:17)エリヤはエホバの助けによって,ここからエズレルまでの少なくとも30㌔を,終始アハブの兵車をしのぐ速さで走りました。―王一 18:46。
-
-
服装聖書に対する洞察,第2巻
-
-
飾り帯,帯,または腰帯 内衣,または外衣の上には,飾り帯を締めることが少なくありませんでした。体を動かす何らかの活動や仕事に携わる時は,飾り帯を締めて「腰をからげ」ました。その際,自由に動きが取れるように両脚の間から衣の端を引き上げ,その端を飾り帯の下に押し込むことが少なくありませんでした。(王一 18:46; 王二 4:29; 9:1)大祭司は亜麻の長い衣の上に織物の飾り帯を締め,エフォドを着る際にも同じ材料でできた腰帯を締めて,エプロンのようなエフォドの背側と前側の部分が腰に密着するようにしました。(出 28:4,8,39; 39:29)帯または腰帯は,鞘に入れた短剣や剣,金銭,書記官のインク入れ,その他の物を保持できるという余分の便利さがあったため,ごく普通に着用された品物でした。―裁 3:16; サム二 20:8; エゼ 9:3。
-
-
エリヤ,I聖書に対する洞察,第1巻
-
-
今度はエリヤの番です。彼はイゼベルの勧めで壊されたものと思われる一つの祭壇を12個の石を使って直します。それから,人々に命じて,捧げ物とその祭壇を3回水でずぶぬれにさせます。恐らく32㍍四方あったと思われる土地を囲んでいた,祭壇の周りの溝にも水が満ちます。(王一 18:30-35)毎日の夕方の穀物の捧げ物をささげるころ,エリヤが一度エホバに祈ると,エホバは天から火を送って,捧げ物だけでなく,薪も祭壇の石も焼き尽くし,溝の水も蒸発させます。(王一 18:36-38)人々はこれを見ると,顔を伏せてひれ伏し,「エホバこそまことの神です! エホバこそまことの神です!」と言います。そこで,エリヤはバアルの預言者450人全員をキションの奔流の谷で打ち殺させます。エホバはエリヤの祈りに答えて,大雨を降らせ,干ばつを終わらせられます。次いで,エリヤはエホバの力によってアハブの兵車の前を走ってエズレルへ行きます。恐らく,30㌔ほど走ったものと思われます。―王一 18:39-46。
-