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地,地球聖書に対する洞察,第2巻
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聖書と科学的事実の調和 聖書はヨブ 26章7節で,神は「地を無の上に掛けておられる」と述べています。科学の示すところによれば,地球はおもに引力と遠心力の相互作用によって,空間の軌道上にとどまっています。もちろん,それらの力は目に見えません。ですから地球は他の天体と同様に,無の上に掛かっているかのように空間に浮いています。預言者イザヤはエホバの観点に立ち,霊感のもとに,「地の円の上に住む方がおられ,地に住む者たちは,ばったのようである」と書きました。(イザ 40:22)聖書は,「神は水の面に円を描かれた」と述べています。(ヨブ 26:10)水は神の定めにより,しかるべき場所に限定されています。水が上がってきて,土地を水浸しにすることはありません。また,空中に飛び出すこともありません。(ヨブ 38:8-11)エホバの観点からすれば,地球の面,あるいは水の表面は,もちろん円形になっているに違いありません。それはちょうど,月の輪郭がわたしたちにとって円のように見えるのと同じです。陸地の表面が現われる前,地球全体の表面は逆巻く水で覆われた一つの円形(球形)の塊でした。―創 1:2。
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天聖書に対する洞察,第2巻
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「天の光の父」であられるエホバ(ヤコ 1:17)は,人間が天幕布で行なうように『天を張り伸ばされた』と幾度も語られています。(詩 104:1,2; イザ 45:12)天は,日中の大気の大空の場合も,夜間の星空の場合も,地上の人間の観点からは巨大なドーム型をした天蓋の外観を呈しています。イザヤ 40章22節では,目の粗い天幕布ではなく「目の細かい薄織り」を張り伸ばすという直喩表現が用いられています。これは,そのような天蓋の繊細で美しい装いを表わす表現です。晴れた夜には幾千もの星がまさにレースの織物となり,それが黒いビロードのような宇宙空間を背景に広がります。また,わたしたちの太陽系が含まれている,天の川または銀河系として知られる巨大な星雲でさえ,地上からは薄織りのように淡く見えることにも注目できるでしょう。
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