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エホバ聖書に対する洞察,第1巻
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その名によって見分けられる方 エホバは偉大な第一原因,つまり万物の創造者であられます。したがって,創造された方ではなく,初めがありません。(啓 4:11)「数においてその年は探り得ないほど」です。(ヨブ 36:26)エホバの年齢を推定することは不可能です。年齢を数える起点がないからです。年老いることはありませんが,「日を経た方」と呼ぶのはふさわしいことです。無限の過去から存在しておられる方だからです。(ダニ 7:9,13)また,将来,その存在が終わるということもなく(啓 10:6),不朽で,死ぬことのない方です。ですから,「とこしえの王」と呼ばれており(テモ一 1:17),この方にとっては千年も夜の数時間の一区切りのようなものにすぎません。―詩 90:2,4; エレ 10:10; ハバ 1:12; 啓 15:3。
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車輪,輪聖書に対する洞察,第1巻
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エホヤキン王の流刑の第5年にカルデア人の地のケバル川のほとりで,エゼキエルは速やかに動く兵車のような天界の乗り物に乗ったエホバを幻で見ました。その四つの車輪には目がいっぱいついた外縁があり,見たところそれぞれの輪の中に別の輪が直角に交差しており,それは前進することもできれば,どちらの側へも輪の角度を変えずに進むこともできるようになっていました。各々の輪の傍らにはケルブがいて,ケルブのような生き物と輪は霊によって導かれるままに一致して動きました。(エゼ 1:1-3,15-21; 3:13)翌年,エゼキエルは同様の幻を見ましたが,今度は明らかに霊感の霊により,ソロモンがエルサレムに建立した神殿の前のある場所に運ばれました。彼の見た幻は,その都市と神殿がエホバの司法上の決定の執行により間もなく滅ぼされることを示していました。(エゼ 8:1-3; 10:1-19; 11:22)それから60年ほど後,ダニエルは車輪のある天の座に就いておられる日を経た方,すなわちエホバの幻を見ました。み座と車輪は共に燃え立っていて,世界の諸強国に対する神の火のような裁きが近いことを示していました。―ダニ 7:1,9,10; 詩 97:1-3。
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羊毛聖書に対する洞察,第2巻
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「日を経た方」エホバ神は幻の中で象徴的に,清らかな羊毛のような髪の毛を持っておられると描写されています。(ダニ 7:9)このことは,白髪と結び付けられている高齢と知恵を示唆しています。(ヨブ 15:9,10と比較。)同様に,使徒ヨハネは「人の子のような者」を見,「その頭と髪の毛は白い羊毛のように,また雪のように白(い)」ことに気づきました。(啓 1:12-14)その方の髪の毛がこのように描写されていることは,それが義の道において白くなったということを示しているのかもしれません。―箴 16:31。
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