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滅び聖書に対する洞察,第2巻
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永遠の滅び 聖書は死者がすべて復活させられることを示唆してはいません。イエスは,「かの事物の体制と死人の中からの復活をかち得るにふさわしいとみなされた者たち」について述べ,このことを暗示されました。(ルカ 20:35)一部の人々がとこしえの滅びに遭う可能性は,マタイ 10章28節の,「体を殺しても魂を殺すことのできない者たちを恐れてはなりません。むしろ,魂も体も共にゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい」というイエスの言葉にも示唆されています。この聖句に関し,新約聖書神学新国際辞典(C・ブラウン編,1978年,第3巻,304ページ)は,「マタイ 10章28節は魂の潜在的な不滅性ではなく,悔い改めない者に対する神の裁きが逆転不能なものであることを教えている」と述べています。また,バウアーの「新約聖書希英辞典」(F・W・ギングリッチおよびF・ダンカー改訂,1979年,95ページ)は,マタイ 10章28節で「魂も体も共にゲヘナで滅ぼす」と訳されているギリシャ語の句に関し,「とこしえの死」という意味を挙げています。ですから,ゲヘナに引き渡されることは,復活の可能性が全くない完全な滅びを指しています。―「ゲヘナ」を参照。
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ゲヘナ聖書に対する洞察,第1巻
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完全な滅びの象徴 イエスは明らかに,神からの不利な裁きの結果としてもたらされる,したがって魂としての命への復活の見込みがない全き滅びを表わす言葉としてゲヘナを用いられました。(マタ 10:28; ルカ 12:4,5)邪悪な人々の級である書士やパリサイ人は,「ゲヘナに行くべき者」として糾弾されました。(マタ 23:13-15,33)そのような滅びを避けるため,イエスの追随者たちは霊的な面で人をつまずかせるものを何であれ取り除くべきで,『手足を切り離し』たり,『目をえぐり出し』たりするとは,彼らが罪に関してそのような肢体を死んだものとすることを比喩的に表わしていました。―マタ 18:9; マル 9:43-47; コロ 3:5。マタ 5:27-30と比較。
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