神はどのようにわたしたちを祝福されるか

イエスは追随者たちに，金銭に対する健全な態度を持つよう教え，所有物について「思い煩うのをやめなさい」と言われました。また，栄光を極めたソロモンでさえ野のゆりほどには装っていなかったことについて考えさせ，こう言われました。「では，神が，……野の草木にこのように衣を与えておられるなら，ましてあなた方に衣を与えてくださらないことがあるでしょうか。信仰の少ない人たちよ」。イエスは，ご自分に従う人々が王国と神の義を第一に求めるなら，衣食住が加えられるという保証をクリスチャンにお与えになりました。（マタイ 6:25，28-33）その約束はどのように果たされるのでしょうか。

聖書の助言に従うなら，特に霊的な祝福がもたらされます。（箴言 10:22）とはいえ，ほかにも益があります。例えば，神の言葉はクリスチャンに，「盗む者はもう盗んではなりません。むしろ，骨折って働き，自分の手で良い業を行ない（なさい）」と教えています。（エフェソス 4:28）また，「緩慢な手で働く者は資力が乏しくなり，勤勉な者の手はその人を富ますものとなる」とも述べています。（箴言 10:4）こうしたアドバイスに従い，正直で勤勉に働くクリスチャンは，従業員として好まれる場合が少なくありません。それは祝福となり得ます。

聖書はクリスチャンに，ギャンブルという貪欲な気晴らしや，汚れた慣行である喫煙，さらには身体を衰弱させる酩酊の習慣を避けるようにも教えています。（コリント第一 6:9，10。コリント第二 7:1。エフェソス 5:5）こうしたアドバイスに従う人は，出費が減り，健康を改善できることを知ります。

エホバ神は，ご意志を行なおうと励む人の努力を祝福してくださいます。（詩編 1:2，3）また，試練に対処し，家族に必要な物を備え，神の王国を第一に求めるために必要な力や資力を与えてくださいます。（詩編 37:25。マタイ 6:31-33。フィリピ 4:12，13）ですから，真のクリスチャンは，物質的な事柄を神からのおもな祝福とみなすのではなく，『りっぱな業に富む』よう励みます。そして，創造者との親しい関係を培うことにより，「将来に対するりっぱな土台を安全に蓄え」ます。―テモテ第一 6:17-19。マルコ 12:42-44。