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隅石聖書に対する洞察,第1巻
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詩編 118編22節は,建築者たちの退けた石が「隅の頭」(ヘ語,ローシュ ピンナー)になることを明らかにしています。イエスはこの預言を引用し,それを「主要な隅石」(ギ語,ケファレー ゴーニアス,隅の頭)であるご自身に適用されました。(マタ 21:42; マル 12:10,11; ルカ 20:17)ちょうど建造物の最上部の石が人目を引くものであるように,イエス・キリストは霊的な神殿に例えられる油そそがれた者たちのクリスチャン会衆の笠石であられます。ペテロも詩編 118編22節をキリストに適用し,キリストが人には退けられても神に選ばれて「隅の頭」になった「石」であることを示しました。―使徒 4:8-12。ペテ一 2:4-7も参照。
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例え聖書に対する洞察,第2巻
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ぶどう園の周囲に巡らされていた柵は石塀であったかもしれず(箴 24:30,31),垣であったかもしれません。(イザ 5:5)大抵の場合,酒おけは岩を掘り抜いたもので2槽から成り,ぶどうの汁は上の槽から下の槽に流れました。塔は盗人や動物の見張りをする護衛の監視所でした。雇われた耕作人たちが特定の分量の果物をもらうこともありました。また,耕作人が地代を支払ったり,所有者に一定量の産物を供出することに同意したりすることもありました。この例えには後者の場合が当てはまるようです。彼らは,ぶどう園の木を植えた人が国外にいたので,相続人である息子を殺害すれば,ぶどう園を自分たちのものにできると考えたようです。イザヤ 5章1-7節では,「エホバのぶどう園」は「イスラエルの家」であると言われています。福音書筆者たちが示しているように,イエスはこの例えを理解するためのかぎとして,詩編 118編22,23節を引用されました。
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