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神の子(たち)聖書に対する洞察,第1巻
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しかしイエスは,人間として誕生してから30年ほどたった後,バプテスマを施す人ヨハネにより浸礼を施された時,神の霊がイエスの上に下り,神は,「あなたはわたしの子,わたしの愛する者である。わたしはあなたを是認した」と言われました。(ルカ 3:21-23; マタ 3:16,17)その時,人間イエスが霊によって生み出された子として『再び生まれて』,天に戻って命を受ける希望を持つようになり,神の任命された王ならびに大祭司となるよう霊によって油そそがれたことは明らかです。(ヨハ 3:3-6。ヨハ 17:4,5と比較。「イエス・キリスト」[イエスのバプテスマ]を参照。)山上での変ぼうの際,神は同様の表現を用いて話され,その幻の中のイエスは王国の栄光に包まれていました。(マタ 16:28および17:1-5と比較。)パウロは,死人の中からのイエスの復活に関して詩編 2編の一部をその出来事に当てはめ,「あなたはわたしの子。わたしはこの日にあなたの父となった」という神の言葉を引用しました。さらに,神とダビデとの契約の中の言葉,すなわち,「わたしは彼の父となり,彼はわたしの子となる」という言葉をも当てはめました。(詩 2:7; サム二 7:14; 使徒 13:33; ヘブ 1:5。ヘブ 5:5と比較。)イエスは死人の中から復活させられて霊の命を受けることにより,「神の子と宣言され」(ロマ 1:4),「霊において義と宣せられ」ました。―テモ一 3:16。
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