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ヨベル聖書に対する洞察,第2巻
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象徴的な意味 ヨベルの取り決めに暗に言及した箇所がクリスチャン・ギリシャ語聖書中にあります。イエス・キリストはご自分が『捕らわれ人に釈放を宣べ伝える』ために来たと言われました。(ルカ 4:16-18)また後日,罪への束縛からの解放に関して,「もし子があなた方を自由にするならば,あなた方は本当に自由になる」と言われました。(ヨハ 8:36)西暦33年のペンテコステをもって,霊によって油そそがれたクリスチャンは命のために義と宣せられ,神の子として生み出されるようになったので,使徒パウロはその後,「キリスト・イエスと結びついた命を与える霊,その霊の律法が,あなたを罪と死の律法から自由にした」と書くことができました。(ロマ 8:2)ローマ 8章19-21節に示されているとおり,キリストの千年統治の期間中,他の人々も「腐朽への奴隷状態から自由にされ」,試みのもとでエホバに対する忠節を証明した後に「神の子供の栄光ある自由を持つ」ようになります。彼らは持って生まれた罪と罪の行き着く先である死から解放されるのです。地そのものの管理は真の崇拝者たちに戻され,人間に対するエホバの最初の目的に調和して遂行されることになります。―啓 21:4; 創 1:28; イザ 65:21-25。
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