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マスターベーションはどれほど悪いことなのだろう目ざめよ! 1987 | 9月8日
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マスターベーションは「性的欲情」を刺激する
「ですから,……性的欲情……に関して……あなた方の肢体を死んだものとしなさい」と,聖書は勧めています。(コロサイ 3:5)この「性的欲情」というのは,ほとんどの若者が思春期に感じ始める性的感覚のことではありません。その性的感覚については恥ずかしく思う必要はありません。「性的欲情」が生じるのは,そうした感覚が強められたためにコントロールを失う時です。そして,そういう性欲は,パウロがローマ 1章26節と27節で述べているようなゆゆしい性的不道徳という結果を招きました。b
しかし,マスターベーションはそうした欲望を「死んだもの」にするのではありませんか。いいえ,その逆です。ある若者は,「マスターベーションをすると,頭の中でいつも間違った欲望のことを考えるようになります。マスターベーションは間違った欲望をつのらせるだけです」と告白しました。性的快感を高めるためによく行なわれるのは,不道徳な空想にふけることです。(マタイ 5:27,28)もしあつらえ向きの状況が生まれるなら,その人はすぐさま不道徳に陥ってしまうでしょう。ある青年は淫行を犯してしまったあと,「一時は,マスターベーションをすれば女性を巻き込まずに欲求不満を解消できると考えていたけれど,結局,女性を相手にしたいという欲望に抵抗できなくなった」と嘆いていました。実際,全国調査(米国)では,マスターベーションをしていた青年のうち,淫行も合わせて犯していた人々が過半数を占めていることが明らかになりました。それらの人々は,童貞や処女の若者たちより50%も多かったのです。マスターベーションの習慣が彼らの「性的欲情」を弱めなかったことは確かです。
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マスターベーションはどれほど悪いことなのだろう目ざめよ! 1987 | 9月8日
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b 1世紀の歴史家ヨセフスは,「性的欲情」に相当するギリシャ語の原語(パトス)を用いて,ポテパルの妻のことを述べています。彼女は「過度の欲情[パトス]」に駆られて青年ヨセフを誘惑しようとしました。またヨセフスはアムノンという男性について,彼は「欲望に燃え,衝動的な欲情[パトス]に駆り立てられて,自分の妹を犯した[強姦した]」と述べました。ポテパルの妻もアムノンも欲情を制し切れなかったのです。―創世記 39:7-12。サムエル第二 13:10-14。
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